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[記者会見]2022.12.23

今年の大みそかも井岡で決まり!

 WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者の井岡一翔(33=志成)が23日、都内で記者会見に臨んだ。大晦日に、大田区総合体育館でWBA(世界ボクシング協会)同級王者のジョシュア・フランコ(27=米)との王座統一戦に臨む井岡は、2012年6月の八重樫東(大橋)戦以来、2度目となる王座統一戦。勝てば、日本人初の2階級での統一王者となる。

 試合の模様は、TBS系列にて午後5時から生中継、動画配信サービスTVer、Paraviで生配信される。
「自分自身が望んでいた試合」
 「自分自身が望んでいた試合が1年越しに決まり、チャンピオンとしてうれしい」。昨年の大晦日に、当時のIBF王者のジェルウィン・アンカハス(比国)との王座統一戦を行う予定だったが、新型コロナ感染防止のため、新規外国人の入国を一時見合わせという政府の方針に伴い中止。福永亮次(角海老宝石→引退)との選択防衛戦に臨んだ。

 井岡は、待ち望んだ他団体王者との統一戦に胸を躍らせていた。
ラスベガスで徹底的に追い込んだ
 この試合に向けて、10月28日〜12月19日まで、米国ラスベガスで長期キャンプを張り、「良い意味で余裕がなかった」と、走り込みやスパーリングで徹底的に追い込んだ。スパーリングは週3回ペースで、合計100ラウンドを消化した。
「パンチをもらわないこと」
 フランコの印象を聞かれた井岡は「勇敢なメキシカンのようなファイターで、積極的に攻めてくるスタイル。彼からすると敵地なので、より積極的に来ると思う」と攻撃力を警戒。その上で、「相手を勢いづかせないためにも、パンチをもらわないこと。距離やポジションを変えて、(パンチを)外していきたい」と、得意とする鉄壁のディフェンスで崩しにかかる。
「力の差を見せる」
 「チャンピオン同士の戦いだが、チャンピオンとしてのレベルの違いを見せる」と言葉に力を込めた。2011年2月にWBC世界ミニマム級王座に就いてから常にトップをひた走り、数々の偉業を成し遂げてきたチャンピオンのプライドを見せた。

この試合を勝てば中谷潤人(M・T)との指名戦へ

 現在、ランキング1位が中谷潤人(24=M・T)で、この試合をクリアすればWBOからの指名戦が義務付けられている。「チャンピオンとして挑戦者を迎え撃つのは当たり前の義務。それが中谷選手であろうが誰であろうが関係ない」と迎え撃つ姿勢を見せた。
大みそか! 大田区総合体育館
 12月3日(土)に米国アリゾナ州でWBC世界スーパーフライ級王座決定戦、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)対ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が行われ、エストラーダが判定勝ち。試合後、エストラーダが井岡に対戦を呼びかけた。「エストラーダとの試合を一つの大きな目標として復帰したので、彼に発言させるところまできたかと。この試合を勝って、スーパーフライ級頂上決戦ができたらいいなと思う」。2団体統一王者となり、2023年はさらなるビッグマッチに突き進む。

 「大晦日は、自分は試合をする日」。11回目となる大晦日のリングで大トリを務める井岡が、2022年を締める!

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