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[試合後会見]2022.12.9

熱戦! 天海ツナミvs成田佑美!

 WBA(世界ボクシング協会)女子ライトフライ級挑戦者決定戦が9日、後楽園ホールで開催された「オーバーヒート・ボクサーズナイト」のメインイベントで行われ、元女子世界2階級制覇王者の天海ツナミ(38=山木)とOPBF東洋太平洋女子同級王者の成田佑美(33=姫路木下)が、世界挑戦権を懸けて争った。
試合終了残り10秒で決着!
 天海が地力の差を見せた。序盤は、成田がジャブから右ストレートに繋げたが、天海はボディワークで被弾を回避。3回、成田は打ち終わりに、右オーバーハンドをヒット。このラウンドを取った。ハッキリとしたペースが奪えない天海だったが、5回に相手の打ち終わりを狙うと、左フックを好打。中盤以降は左ボディ、ワンツーを決めてポイントを加点。最終10回、天海は左フックを皮切りに攻勢をかけると、右ストレートを決めたところで、レフェリーが割って入った。天海がWBA王座挑戦権、WBAインターナショナル王座(JBC未公認)を獲得した。
「海外のトップと戦っていきたい」
 今年7月に世界王座を陥落して以来の再起戦を勝利した天海は「勝ててホッとしている。パンチは見えていたが、対策されて打ち終わりを狙われた。後半は、相手の打ち終わりに注意しながら戦った」と熱戦を振り返ると、「ラストラウンド、ギリギリでのKOだったので、もっと早い段階でKOできるように力をつけていきたい」と反省点を挙げた。
世界王座返り咲きを目指す
 会見に同席した山木敏弘会長は「戦前は、早いラウンドでKOできると思ったが、対策されて前半は苦戦した。もう少し良い試合ができると思ったが…」と期待の意味も込めて辛口採点だった。

 現在、WBA女子ライトフライ級スーパー王者がジェシカ・ネリー・プラタ(28=メキシコ)で、休養王者がマリア・グアダルーペ・バティスタ(34=メキシコ)。休養王者のバティスタが復帰すると、プラタとの王座統一戦に臨む。天海は、その勝者に挑戦する予定だ。
「戦って良かった」
 一方、最後まで食い下がるも涙を呑んだ成田は「(天海選手は)強かった。ただ、天海選手と戦うことができて良かった」と、やり切った表情を見せた。日本女子ボクシング界のレジェンドボクサーと真っ向勝負したことは今後、大きな経験になるだろう。
採点表

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