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タイトル初挑戦の吉川が、ジム初のチャンピオンに輝いたのか? 現在5連勝中のグロが、敵地で王座を獲得したのか?
初回から吉川が、スピード感のあるジャブを走らせ、上下へのコンビネーションで打ち分け、出入りを意識したボクシングでペースを握る。サウスポーのグロのパンチをガードで回避すると、テンポの良い攻撃を展開。最後まで試合の主導権を渡さず、完勝で見事ベルトを掴み取った。
6戦目でタイトル初挑戦、見事王座に輝いた吉川はベルトを眺めながら「最高です。(ベルトは)重たいですね」と満面の笑みでベルトを見つめた。「落ち着いて相手のペースに巻き込まれないように、ディフェンス、特にガードを意識していた。フットワークもフェイントを入れながら戦ってみた」と試合を振り返った。
試合が決まってから、野上真司オーナーから「地元でこうしてタイトルマッチができることは、選手冥利に尽きること。感謝して試合を楽しみなさい」と言葉をもらい「絶対獲る!という気持ちで、きつい練習もなんとか乗り越えられた」と安堵の表情で話した。
嬉しい気持ちをいま1番伝えたいのは「お母さん」と即答した吉川は「いつも食事の面や、いろんなサポートをしてくれて感謝している」と口にし「来月の今日(12月27日)は母の誕生日なので、ベルトというプレゼントができるのが嬉しい」と喜んだ。
ゆくゆくは世界のベルトを獲りたい
「今回初めて獲ったベルトを、まずは獲られないように、次戦に向けてしっかり頑張っていきたい。そして、ゆくゆくは(野上)奈々会長が持っていたWBOの世界のベルトを私の手で取り戻したい」と決意を新たにした。
野上会長は「相手は経験も豊富で、かなりの難しい試合になるのではと思い、正直大丈夫かな?」と感じたそうだが「日々、成長している姿が手にとって見えて、2〜3週間前からは、かなりの手応えを感じていた」と振り返った。
今日の出来は100点です!(野上会長)
「初めてのタイトルマッチで緊張するはずなのに、セコンドの指示を聞いて考え、実行に移して勝つなんて、ちょっと持っているモノが違うと思った。今日の出来は100点です」と愛弟子に満点を出した。
「吉川は小さい時から知っていて、私やオーナーにこうして付いてきてくれて、ジム初のチャンピオンになってくれ、今日は素直に嬉しい気持ちしかない」と笑顔で語った。