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WBA(世界ボクシング協会)ライトヘビー級スーパー王者ドミトリー ・ビボル(31=ロシア)が、UAE・アブダビで5日(日本時間6日)、元WBO(世界ボクシング機構)スーパーミドル級王者ヒルベルト・ラミレス(31=メキシコ)を挑戦者に迎えて、完売となったエティハド・アリーナでの10度目の防衛戦に臨んだ。
この日は、IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王座決定戦も行われ、同級1位のシャフカッツ・ラヒモフ(28=ロシア)と同級2位のゼルファ・バレット(29=英)が対戦した。
ビボルが判定で完勝
ジャブの差し合いから始まった、ビボルとラミレスの一戦。激しいペースの奪い合いから、序盤にサウスポーのラミレスが上下に打ち分けるのに対して、ビボルはプレッシャーをかけていく。4回と5回は、ビボルがペースを掴むワンツーを当てて抜け出す。中盤では、ビボルのストレートからの連打で、徐々にラミレスが後退。より正確にヒットを重ねるビボルに対し、ラミレスも前に出て、ロープ側に追い込むが、ビボルは固いブロックからコンビネーションに繋げて、優位に試合を進める。最終回は、互いにパンチをまとめて、終了のゴング。判定:3-0(118-110、117-111×2)で、ビボルが10度目の防衛に成功した。
攻守においてサイズで上回る全勝のサウスポーに完勝し、改めてその実力を示したビボルの戦績は、21戦21勝(11KO)。手数が出るも、決め所を見出せず、初の黒星を喫したラミレスは、45戦44勝(30KO)1敗とした。
攻守においてサイズで上回る全勝のサウスポーに完勝し、改めてその実力を示したビボルの戦績は、21戦21勝(11KO)。手数が出るも、決め所を見出せず、初の黒星を喫したラミレスは、45戦44勝(30KO)1敗とした。
ラヒモフがダウンを挽回しTKO勝利で初載冠
IBFスーパーフェザー級王座決定戦は、フレディ・ローチがセコンドに入るサウスポーのラヒモフが、初回からプレッシャーをかけて前に出ると、バレットはリングを大きく使いながら、様子見の展開。試合が動いたのは3回、コーナーに追い込むラヒモフに、バレットが右アッパーを顎に直撃させて、ダウンを奪った。ダメージも見える中、中盤も前に出続け、活路を探るラヒモフに対し、バレットは動き回って捌いていく。しかし、迎えた9回、疲労で運動量が落ちたバレットに、猛然と攻め込むラヒモフが撃ち合いに持ち込み、叩きつけるようなパンチでダウンを奪うと、レフェリーはストップ。ラヒモフが逆転となる9回2分35秒TKO勝利で、空位のIBF王座を獲得した。
序盤のダウンを重厚な攻めで挽回し、初の世界王座を奪取したラヒモフの戦績は、18戦17勝(14KO)1分。中盤までの流れを続けることができなかったバレットは、30戦28勝(16KO)2敗とした。
序盤のダウンを重厚な攻めで挽回し、初の世界王座を奪取したラヒモフの戦績は、18戦17勝(14KO)1分。中盤までの流れを続けることができなかったバレットは、30戦28勝(16KO)2敗とした。