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東日本新人王準決勝が27日、後楽園ホールで行われ、松野晃汰(20=神奈川渥美)と山本諒真(19=DANGAN AOKI)がウェルター級4回戦で激突した。アマチュアキャリア豊富な両者が、決勝戦の切符を懸けて、激戦を繰り広げた。
前日に豪快なKO勝ちで勝ち上がった、元世界王者の輪島功一氏の孫、磯谷大心(21=輪島功一スポーツ)が観戦する中、勝利したのは――。
前日に豪快なKO勝ちで勝ち上がった、元世界王者の輪島功一氏の孫、磯谷大心(21=輪島功一スポーツ)が観戦する中、勝利したのは――。
松野晃汰(神奈川渥美)が倒した!
開始早々、山本が距離を潰して左ボディを好打すると、コンビネーションを繰り出し、ペースを奪いにいくが、松野はジャブから組み立てると、カウンターの左フックをジャストミート。リング上で大の字になった山本を見て、レフェリーはノーカウントで試合をストップした。
「左フックは練習していたパンチ」
劇的なKO勝ちで、決勝戦に進んだ松野は「試合前は、『負けるかもしれない』と自信がなかったが、前に出て打ち合おうと、気合いを入れて臨んだ。ダウンを奪った左フックは、無意識に出たパンチ。手応えはあったが、立ち上がってくると思ったので、レフェリーが止めた瞬間、本当にうれしかった」と電話口で声を弾ませた。
アマチュアを経てプロへ
神奈川県横浜市出身の松野は、中学2年で神奈川渥美ジムに入門。本田秀伸会長の紹介で、ボクシングの名門・宮崎日章学園高校に進学し、国体優勝、インターハイ準優勝の実績を残した。
その後、大学に進学したが、コロナ禍の影響で試合がなくなるなどの理由で、1年で中退。ジムの先輩の大保龍球(26)の試合を観て「リングに立っている姿が格好いい。自分もこうなりたい」と、プロ転向を決意した。
その後、大学に進学したが、コロナ禍の影響で試合がなくなるなどの理由で、1年で中退。ジムの先輩の大保龍球(26)の試合を観て「リングに立っている姿が格好いい。自分もこうなりたい」と、プロ転向を決意した。
次戦、磯谷大心(輪島功一S)と激突!
次戦は、4戦全勝(4KO)の磯谷と拳を交える。「距離が遠くて、打ち合いもできる選手。これから研究して臨みたい」と語った。帰り道、磯谷と偶然会って、お互いに健闘を誓い合ったという。
磯谷大心(輪島功一S)
試合後、電話取材に応じた磯谷は「山本選手がガツガツと攻めて、(松野選手は)効いたのかな思ったところで、カウンターを決めた。正直なところ驚いた」と感想を語ると、「駆け引きが大事になってくる。倒して勝って、MVPを獲ります」と力を込めた。