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[試合後談話]2022.8.28

京都で逸材発見!

 フュチュールジム主催興行「To the Future.vol26」が28日、KBS京都ホールで開催され、全7試合で熱戦が繰り広げられた。

 セミファイナルでは、仲野玲(21=フュチュール)と上江洲タケシ(27=KWORLD3)がミドル級6回戦で拳を交えた。アマチュアで実績を積んだ者同士の一戦。試合は、初回に大きく動いた。
仲野玲(フュチュール)がTKO勝ち!
 サウスポー仲野が右ボディで先手を奪うと、右フックを振り抜きダウンを演出。2回、上下に打ち分けた仲野は、右フックで2度目のダウンをゲット。前のめりに倒れた上江洲を見て、レフェリーはすぐに試合をストップした。
「90点をつけたい」
 初陣を飾った仲野は「一発良いパンチが当たると、大振りになる癖が出てしまったが、しっかりと勝つことができてうれしい。点数をつけるとしたら、80〜90点」と笑顔を見せた。
 小学6年でフュチュールジムに入門すると、U-15(日本ボクシング協会主催)全国大会を3連覇。その後、王寺工業高校から芦屋大学へと進み、アマチュアでは27戦22勝5敗を残した。

今後はスーパーウェルター級で戦っていく

 ミドル級での試合だったが、今後は階級を下げていく予定だという。キッズ時代から仲野を見ている平山靖フュチュールジム会長は「子どもの頃から異質なパンチを持っていた。体重もまだまだ落とせるし、これからどこまで通用するか楽しみ」と金の卵に期待を寄せた。女子の世界王者を多く輩出しているフュチュールジムに、男子の期待の新人が現れた。
左:森野大地(フュチュール)が攻め立てた
 メインイベントでは、日本フライ級18位の森野大地(29=フュチュール)がスーパーフライ級6回戦で、松浦克貴(25=岡崎)と対戦した。初回、偶然のバッティングで松浦は左目上をカット。サウスポー森野は、2回に左フックでダウンを先取。その後は距離を取る松浦に対し、森野は攻撃の手を緩めず攻め立てた。4回に松浦の傷が深くなり、勝負は負傷判定へ。森野の手が上がった。
「しっかりと力をつけていく」
 試合後に取材に応じた森野は「今日はパンチを振り回さないことを意識したが、バッティングで効いてしまったのと、相手がカットしたので『KO勝ちを逃したくない』と焦ってしまった。途中までは力まずに戦えたが、反省点が残った試合だった」と冷静に振り返った。

 これでA級(8回戦)昇格を決めた森野だが「まだ実力が伴っていないので、しっかりと力をつけて、ランキングを上げていきたい」と謙虚に話した。
平山靖会長
 興行を終えた平山会長は「コロナ禍で入場制限などがあり、なかなか開催できなかったが、こうして無事に終えることができた。全勝したかったけれど、全体的には4勝2敗1分で、勝ち越すことができて良かった。今後は、年2回ペースでしてきたい」と約3年5ヶ月ぶりとなった自主興行の成功に、安堵の表情を浮かべた。

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