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日本ボクシングコミッション(JBC)は10日付で、元スーパーフライ級アジア3冠王者の福永亮次(35=角海老宝石)が引退したことを発表した。
サウスポースタイルから高い攻撃力で、KOの山を築くと、2020年12月にアジア3冠王者を達成。
昨年の大みそかに、WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者の井岡一翔(33=志成)に挑戦した試合が、ラストファイトとなった。
2013年8月10日にデビューした福永は、9年間の現役生活に区切りをつける。電話取材に応じた福永に話を聞いた。
サウスポースタイルから高い攻撃力で、KOの山を築くと、2020年12月にアジア3冠王者を達成。
昨年の大みそかに、WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者の井岡一翔(33=志成)に挑戦した試合が、ラストファイトとなった。
2013年8月10日にデビューした福永は、9年間の現役生活に区切りをつける。電話取材に応じた福永に話を聞いた。
ラストファイトとなった井岡一翔戦
井岡戦後に「これで終わりだな。ここが潮時」と引退を決意。「仕事が忙しくて、ジムに(引退を)言い出すタイミングがなくて」と発表まで時間がかかった経緯を説明した。
昨年末、当時のIBF王者のジャルウィン・アンカハス(比国)との王座統一戦を予定していた井岡だったが、オミクロン株感染拡大を受けて、新規外国人の入国に規制がかかったためキャンセル。福永に白羽の矢が立ったのは、試合の3週間前だった。発表会見の翌日に急遽、取材を受けてくれた。まだ誰もいない午前中に、ジムで奥村健太トレーナーとみっちりと汗を流していたのを覚えている。
「世界チャンピオンにならないと意味がないが、すごい経験ができた。自分は運を持っている」。
昨年末、当時のIBF王者のジャルウィン・アンカハス(比国)との王座統一戦を予定していた井岡だったが、オミクロン株感染拡大を受けて、新規外国人の入国に規制がかかったためキャンセル。福永に白羽の矢が立ったのは、試合の3週間前だった。発表会見の翌日に急遽、取材を受けてくれた。まだ誰もいない午前中に、ジムで奥村健太トレーナーとみっちりと汗を流していたのを覚えている。
「世界チャンピオンにならないと意味がないが、すごい経験ができた。自分は運を持っている」。
死闘を繰り広げたサルダール戦
「やっぱりサルダール戦になりますね」。2020年2月に行われたWBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者のフローイラン・サルダール(33=比)戦を思い出の一戦に挙げた。「初めてチャンピオンになったし、ボコボコにされて鼻の骨を折られて、入院まで経験した」。
序盤は、サルダールの強打を浴びて劣勢だったが、諦めず食い下がると、次第に盛り返し、7回にダウンを奪い、劇的なKO勝ちを飾った一戦だ。
序盤は、サルダールの強打を浴びて劣勢だったが、諦めず食い下がると、次第に盛り返し、7回にダウンを奪い、劇的なKO勝ちを飾った一戦だ。
「ジムに感謝している」
「会長、浅野さん(浅野マネージャー)、トレーナー、ジムの仲間。感謝しきれないくらい感謝している。移籍2戦目でタイトル挑戦させてもらい、本当にうれしかった」と関わってきたすべての人に感謝した。
今後は、15歳から続けている型枠大工の仕事に専念する。現在は、一人親方として働いているが「職人を増やしていきたい」。
今後は、15歳から続けている型枠大工の仕事に専念する。現在は、一人親方として働いているが「職人を増やしていきたい」。
8月30日に引退式
福永は、36歳の誕生日となる8月30日(火)に、後楽園ホールで開催される志成ジム主催の「LifeTimeBoxingFights.10」で引退式を行う。
「リトルパッキャオ」のニックネームでファンの記憶に残る試合をした、激闘ボクサーがリングに別れを告げる。
「リトルパッキャオ」のニックネームでファンの記憶に残る試合をした、激闘ボクサーがリングに別れを告げる。