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女子ボクシング界に待望の大型新人誕生。アマチュア時代から注目を集めていた伊藤沙月(31=志成)が13日、サオワラック・ラリーペンシー(タイ)を相手にバンタム級6回戦でプロデビューした。
プロデビューは判定勝利!
伊藤のデビュー戦の相手は、この試合が30戦目のサオワラック。ジャブを飛ばしながら、タイミングを探る伊藤に対して、サオワラックは、単発の右フックで対抗。静かな立ち上がりとなった。右ストレートが光った伊藤だが、身長の低いサオワラックにペースを掴みきれず。それでも、中盤に入ると、決定打こそ出ないが、着々とポイントを重ねた伊藤は、プレスをかけて左をヒットすると、ボディにもパンチを集めて、見栄えの良さをアピール。サオワラックは、右を伸ばして逆転を狙うが、伊藤はワンツーで膝を揺らすと、最後まで攻撃の手を緩めず攻め切った。伊藤が、期待通りにプロデビュー戦を完勝した。
セコンドはシリモンコン氏
デビュー戦を終えた伊藤は、涼しげな雰囲気を携えて会見ルームで取材に答えた。1ラウンド2分だが、6回戦の試合に関して「座らずに立ったまま回復した。手数が出せなかった。ギアなしの感覚を掴むのに苦労した。自身のボクシング歴では、KOの方が華やかだったけど、6ラウンドやりきって勝ててよかった」と感想を述べた。
プロ初戦勝利に安堵
「右をもらいすぎたから、今後はそこに気をつけたい」と課題にも触れた伊藤は、「6ラウンドは倒しに行ったが、下半身との連動が取れず、上手く追えなかった。久しぶりの試合だが感覚はよく、グローブが小さいので動きやすく、自分のボクシングをしていけそう。デビュー戦で勝てたのをきっかけに、今後に繋げていきたい」と、自身のデビュー戦に及第点をつけた。