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元WBC女子フライ級世界王者で、2017年に性転換手術を受けて、戸籍も男性に変えた真道ゴー(34=グリーンツダ)が21日、大阪市内の所属ジムで会見を開いた。
2017年に女子ボクサーとしては引退し、昨年9月までは、ボクシングから遠ざかっていた真道ゴーだが、「やり残したことがある。男子ボクサーとして、リングに上がりたい」と、輝きを取り戻すため、一念発起し、男子ボクサーとして、プロテストを受験することを決意し、練習を再開した。
JBC(日本ボクシングコミッション)のルールでは、35歳の誕生日を迎える前までしか、プロライセンスのテストを受けることができない。真道は、今年7月に35歳の誕生日を迎えるため、5月15日(日)に予定されているプロテストが、最初で最後のチャンスとなる。
これには、賛否あることも十分承知している。会見に同席したグリーンツダジムの本石昌也会長は、「年内に試合を組みたい」としつつも、真道ゴーによる前例のないチャレンジをサポートするため、しっかりと手順を踏んで準備を進めてきた。今月5日には、西日本ボクシング協会の理事5名をジムに招いて、真道と男子選手のスパーリングを公開。男子選手としての実力に「お墨付き」を取り付けた。
骨格や筋力に対する懸念を口にした真道だが、テクニックやスピード、試合の組み立てなど、ボクシングは、トータルで勝負するスポーツとの見解を示し、「やらなわからんやろ」と、茨の道を進む覚悟を見せた。
目標を聞かれると「プロライセンスを取るのが目標ではない。まず、一勝すること」と、スーパーフライ級または、バンタム級を主戦場に男子ボクサーとしてのキャリアをスタートする決意を語った。