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2022年西部日本新人王予選が17日、佐賀・SAGAサンライズパークにて全4試合が行われ、激闘が繰り広げられた。
第1試合スーパーバンタム級4回戦では、斉藤愼哉(30=本田F)とザップ森本(29=博多協栄)が激突。初回、衝撃の決着が待ち受けていた。
初回、フィニッシュは突然訪れた。グイグイと前に出てくるザップに対し、斉藤は前の手でタイミングを伺うと、強烈な右ストレートを炸裂! 立ち上がった相手に攻撃の手を緩めず、プッシュし右フックで顔を弾くと、レフェリーが割って入った。
次戦にコマを進めた斉藤は「勝ててホッとしました」と安堵の言葉を口にした。対戦相手を「最初のプレッシャーがすごかった。想定はしていたが、それ以上だった」と評したが「対策はしてきたので、落ち着いてタイミングを見て前に出ようと思った」と振り返った。
最初にダウンを奪った右ストレートは「相手の顎をスコン!と抜けた感じで感触があった」と会心の一撃だったと言うと、「ここでイケると思い、一気にいきました」と声を弾ませた。
連敗を喫している中で挑む中で「何がなんでも勝たないといけない」と強い決意でリングに上がり勝ちをもぎ取った。
今回3度目の新人王挑戦となる斉藤は、「今回が(新人王の)ラストチャンスになるので、次戦までの時間を猛練習して、絶対全日本新人王を獲ります!」と言葉に力を込めた。
第4試合、ライト級決勝4回戦では武末一希(23=三松S)と樋口優太(19=福岡帝拳)が拳を交えた。
初回、樋口はサウスポー武末の懐に入るタイミングを伺うと、試合は2回に大きく動く。樋口はジリジリとプレスをかけると、強烈な右ストレートでダウンを演出。再開後プッシュし、再度右ストレートが火を吹きキャンバスに沈めた。
西部日本新人王に輝いた樋口は「まずは安心しました」と笑顔を見せた。「懐の深い相手なので距離を取ってくるかと思ったが、思ったよりは前に出てきた。1分過ぎた頃から距離が掴めたので、2ラウンドからギアを上げて前に出た」と振り返った。
右ストレートで1度目のダウンを奪った後「無理にいこうと思わずに、ジリジリと追い込んだ。2回目のダウンでこれは決まったと思った」と会心の勝利に胸を張った。
小学2年生から中学1年の途中まではキックボクシングをやっていたが、中学1年の後半からボクシングに転向し福岡帝拳ジムに入門した。
次戦に向けて「次の試合までもっと練習を積んで、新人王目指して頑張ります!」と拳を握りしめた。