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WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の中谷潤人(24=M・T)が9日、さいたまスーパーアリーナで同級2位の山内涼太(27=角海老宝石)を迎えて2度目の防衛戦に臨んだ。
フライ級最強王者の呼び声が高い中谷が、ベストパフォーマンスを更新したのか? それとも世界初挑戦の山内がアップセットを起こしたのか。
村田諒太(36=帝拳)対ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)による世界ミドル級王座統一戦のセミファイナルとして行われた一戦。はたしてどのようなドラマが待ち受けていたのかーー。
フライ級最強王者の呼び声が高い中谷が、ベストパフォーマンスを更新したのか? それとも世界初挑戦の山内がアップセットを起こしたのか。
村田諒太(36=帝拳)対ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)による世界ミドル級王座統一戦のセミファイナルとして行われた一戦。はたしてどのようなドラマが待ち受けていたのかーー。
左ストレート炸裂!
抜群の距離感と畳み掛けるように連打した左ストレートを披露した中谷が、距離を潰して仕掛けてくるハードパンチャーの山内を封じ込めて、2度目の王座防衛に成功した。
笑顔で戻ってきた中谷潤人(M・T)
試合後に笑顔で控室に戻った中谷は、「山内選手がタフで(試合が)長くなった。TKOで勝てて良かった」と安堵すると、「ボディを打ってくるのはわかったので、体を前後にずらした。最後は力が落ちたのがわかったので手数を増やした。山内選手はパンチがあるから、リスクを減らしたら長くなった。効いたパンチはないです」と、ハードパンチャー対策も上手くいったことを明かした。
採点表
ルディ・エルナンデス・トレーナーの指示で、「中間ではなく近くか遠くの位置を意識した。長い距離を山内に慣れさせたとこで、近づくことで相手の距離感を惑わせた」と話した中谷は、「アッパーの練習をしてきた、練習どおり出せた」と試合を総括した。
次はスーパーフライ級か?
今後は「階級を上げたい」と話した24歳の長身チャンピオン。中谷陣営も「チャンピオンだから階級を上げることは決定でないけど選択肢のひとつ。試合が終わったので、ゆっくりと話す」と、今後に関して話し合いをすることを明かした。
さいたまスーパーアリーナ
「スーパーフライ級は誰とやっても刺激になるし、気が引き締まる。手数のすごいエストラーダとやりたい」と、スーパーフライ級のWBCフランチャイズ王者で、WBAスーパーチャンピオンのファン・フランシスコ・エストラーダ(31=メキシコ)への挑戦を願った。「前回の試合からPFP入りを意識している。今後入っていきたい」と、チャンピオンの自覚と貫禄を見せて会見を終えた。