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鈴木菜々江(29=シュウ)の強さの秘訣は、とにかく走ること! 鈴木は、2月25日(金)に後楽園ホールでWBO(世界ボクシング機構)アトム級王者の岩川美花(38=姫路木下)に挑戦する。
2020年9月に岩川が保持する王座に挑んだ鈴木だったが、2-1の判定負けで惜しくもベルトを逃した。しかし、徹底的に距離を潰して、無尽蔵のスタミナと豊富な手数で乱打戦に持ち込み、技巧派の岩川を苦しめた。ダイレクトリマッチで再びベルトを狙う鈴木の階段トレーニングに密着した。
2020年9月に岩川が保持する王座に挑んだ鈴木だったが、2-1の判定負けで惜しくもベルトを逃した。しかし、徹底的に距離を潰して、無尽蔵のスタミナと豊富な手数で乱打戦に持ち込み、技巧派の岩川を苦しめた。ダイレクトリマッチで再びベルトを狙う鈴木の階段トレーニングに密着した。
無尽蔵のスタミナで王座を狙う
待ち合わせしたのは、ジムの裏にある神田明神の近くの階段だ。鈴木は「皆、やっていると思いますよ」と笑っていたが、この日はスパーリングを8ラウンド消化した後、休憩せずに階段を10セット。それが終わると、すぐに8qのロードワークをこなしていた。
「毎日とにかく走る」
休日は元旦だけ。1月2日からは階段ダッシュは週2ペースで、ロードワークは毎日を欠かさず行っているという。しんどい時もあるというが「サボったら、その分試合で返ってきますから」。階段ダッシュは以前もしていたというが、今年に入ってから再開した。「足が軽くなった感じがする」と効果を実感している。
手数で押しまくる!
鈴木は、お世辞にも決して器用なボクサーではない。しかし、ハードトレーニングで培った、スタミナと強靭な足腰を活かした馬力、そして精神力の強さで勝ち上がってきた。
シュウジム初の世界王者誕生へ
ロードワークに行く鈴木を見送った後、松岡修会長に話を聞いた。「ボクシングを始めた時から、とにかく真面目でよく練習する。彼女は"昭和の魂を持ったボクサー"ですね」と話すと、「うちのような小さなジムには、このような大きなチャンスはなかなか来ない。なんとか勝ってほしい」と世界のベルト獲得を願った。