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[S.フライ級戦線]2022.1.8

井岡一翔が統一を目指すスーパーフライ級に動きあり!

 主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)統一王者の誕生が期待されるスーパーフライ級だが、この階級は世界各国の猛者が凌ぎ合う超激戦階級。茨の道を突き進んできたWBOチャンピオン井岡一翔(32=志成)のライバル達が、続々とリングに上がる。

 WBC(世界ボクシング評議会)が8日、スーパーフライ級フランチャイズチャンピオンでWBAスーパーチャンピオンのファン・フランシスコ・エストラーダ(31=メキシコ)とWBA1位・WBC2位のローマン・ゴンサレス(34=ニカラグア)による3度目の対戦が行われることを発表した。試合は3月5日※日本時間の6日(日)に米国カリフォルニア州のサンディエゴが開催される。

2021年3月にエストラーダが王座統一

 この2人は昨年3月に米国内で対戦し、判定の結果2-1(113-115,117-111,115-113)でエストラーダがWBA王座を”チョコラティート”から奪取し、2団体王座統一に成功している。

エストラーダvsロマゴン1

 初対決は2012年11月に行われたWBA世界ライトフライ級タイトル戦。この時は当時チャンピオンだった”ロマゴン”がエストラーダの挑戦を判定3-0(116-112,116-112,118-110)で退けている。

アンカハス!番狂わせ注意!

 この階級は、大晦日に王座防衛に成功したWBOチャンピオンの井岡一翔(32=志成)と王座統一戦が期待されるIBF王者のジェルウィン・アンカハス(30=比)の王座防衛戦が2月5日※日本時間の6日に行われる。

 アンカハスに挑戦するのはIBF13位・WBC5位のフェルナンド・マルチネス(30=アルゼンチン)。コロナ禍の影響で井岡との統一戦が延期されたために組まれた調整試合との見方が強いが、マルチネスは13戦13勝(8KO)と無敗を誇る実力者。アルゼンチン国内王座、WBCシルバー王座を獲得するなど、着実にキャリアを積んできた気を抜けない相手だ。

エストラーダへのリベンジに向けて再始動!

 アンカハス戦の同日同会場では、WBC正規王者決定戦も行われる。カルロス・クアドラス(33=メキシコ)とシーサケット・ルビンサイ(35=タイ)による元世界王者対決からも目が離せない。

 一昨年の10月にエストラーダに挑戦したものの、11R2分22秒TKOで敗れたクアドラス。エストラーダには2連敗を喫している。もう一人の実力者、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)とも2016年9月に対戦し、判定で敗れている。しかし、ロマゴンとエストラーダに黒星をつけたシーサケットからは、2014年5月の対戦で負傷判定で勝利を挙げている。

ロマゴンに2連勝したシーサケット

 44戦39勝(27KO)4敗(1KO)1分の戦績を残しているクアドラスはWBC3位。一方、56戦50勝(43KO)5敗(2KO)1分のシーサケットはWBC1位・WBO1位。

 シーサケットはローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に2連勝した実力者。エストラーダとは2度対戦して、1勝1敗。アジアボクシングを牽引するタイ王国屈指のウォリアーとして、世界的にも評価が高い。

 今年は、戦国時代と化したスーパーフライ級世界トップ戦線が注目を集めている。


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