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[引退]2021.11.3

元日本1位の杉田聖が引退を表明

 日本ボクシングコミッション(JBC)は10月20日付で元日本スーパーフェザー級1位の杉田聖(31=奈良)の引退を発表した。2010年3月にデビューした杉田は、ジャブからワンツーに繋げる基本に忠実なスタイルで勝ち上がっていくと2016年4月と2017年3月に当時、尾川堅一(帝拳)が保持していた日本王座に挑戦。2度目の挑戦では接戦を演じたが惜しくもベルトを逃した。

 3度目の王座挑戦を目指しリングに上がっていたが、2019年12月に後楽園ホールで行われた粕谷雄一郎(角海老宝石)戦で引き分けたのがラストファイトとなった。

 電話取材に応じた杉田は「ボクシングを通じて多くのことを経験させてもらった」と感謝の気持ちを言葉にした。 
 生涯戦績:23戦15勝(10KO)6敗2分

ラストファイトとなった粕谷雄一郎戦
 「右足を痛めたこととコロナ禍でジムワークに行けない中で今後のことについて考えた。今年3月に結婚して家族が増えて、この先のことを考えて決断した」とグローブを置く決意に至った理由を説明した。それでも「僕はチャンピオンになっていないので悔しさはある。ただ、100%納得して辞めるのは難しいのかなとも思う」とも複雑な心境を口にした。
尾川堅一(帝拳)に2度挑戦
 「尾川選手に挑んだタイトルマッチが印象深い」と、思い出の一戦に両国国技館で行われた尾川との再戦を挙げた。「なかなかチャンスがない中で、あそこまでたどり着くことができた。多くの人に応援してもらって嬉しかった。尾川さんが強いのはわかっていたが、強いチャンピオンに勝ってこそ皆さんに認められるという思いで挑んだ」。

 初挑戦では9回KO負けを喫した杉田だが、挑戦者決定戦を勝ち抜き、約1年後に再び尾川に挑戦した。尾川の強打に臆することなく最後まで立ち向かった姿が今でも目に焼き付いている。「尾川さんには世界チャンピオンになってほしい」と11月27日(日本時間28日)に米国ニューヨークでIBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王座決定戦に臨む尾川にエールを送った。
「ジムには本当に感謝している」
 大阪生まれで、奈良育ちの杉田は、奈良ジムに入門して叩き上げで日本1位まで上り詰めた。「谷口良知会長や大西重徳トレーナー、サポートしてくれた方々に良い環境を与えてもらい本当に感謝している。たくさんワガママを言っていたし、ぶつかることもあったが、すべて受け止めてくれて成長させてもらった」としみじみと語った。
杉田聖さん、おつかれさまでした
 現在は、10月に初心者と未経験者を対象としたパーソナルジム「MAHALO Room」(ハワイ語でありがとう、感謝の意味)をオープンしたばかり。「初心者と未経験者にボクシングを楽しんでもらえたら」と競技の裾野を広げていく。 
初心者、未経験者用のジムをオープン
Boxing&Kickboxing Fitness「MAHALO Personal Private Room」 

住所:奈良県奈良市大宮町5丁目3-19
営業時間:平日10:00〜23:00、土曜日10:00〜20:00、日曜日10:00〜18:00
定休日:木曜日
※完全予約制
電話番号:070-8587-1699
LINE official https://lin.ee/qdvGQlH
「362mssds」で検索、Instagramは「mahalo_boxing_room」

 

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