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[試合後談話]2021.10.15

入江聖奈も駆けつけた! 晝田端希がデビュー戦!

 アマチュア全日本選手権2階級制覇、45戦29勝(13RSC)16敗の実績を残した晝田端希(ひるた みずき/25=三迫)が15日、後楽園ホールで開催された「Victoriva.7」のセミファイナル、女子スーパーフライ級6回戦で日本同級2位の山家七恵(30=中野サイトウ)を相手にデビュー戦に臨んだ。

 東京五輪女子フェザー級金メダリストの入江聖奈(21=日本体育大学)が最前列で観戦する中、晝田は華麗な動きで観客を魅了した。
晝田瑞希(三迫)がテクニックを披露した
 晝田が元トップアマの実力を存分に発揮した。サウスポー同士の一戦は、山家がゴングと同時に襲いかかり先制攻撃。晝田はジャブから組み立てるとワンツー右フックでダウンを演出した。さらにパンチで右目上を切り裂いた。その後も晝田は、ジャブを軸にリズム感のある攻撃を披露。粘り強く戦う山家を寄せ付けなかった。
晝田の勝利を喜んだ
 試合後、囲み取材に応じた入江は「バックステップしてからの速い左は私も(晝田選手との試合で)もらっているのでその威力は十分わかっている。期待されている中で勝つ難しさは自分もわかるので、本当にすごいこと」とかつてのライバルの勝利を称えた。

 オリンピック後、初めて会った2人はお互いに「おめでとう」と金メダル獲得とプロ初勝利を祝福した。
「自分の動きには納得していない」
 デビュー戦を圧勝した晝田は「悔しい気持ちの方が強い。練習してきたことが半分も出せなかった。最初、相手が前に出てきたので焦ってしまい、パンチをもらって少しパニックになったが、やるしかないと頑張った。勝敗よりも自分の動きができることの方が大事だと思った。セコンドの声はよく聞こえていたがもっと精度の高い動きができたと思う」と試合を振り返り、自身の動きには満足がいっていないようだった。
何度も拳を交えたからこそわかりあえる仲
 「お互いにどのような存在か?」と聞かれると入江は「オリンピック出場をかけて戦い、私が勝ったが、晝田さんがいたからこそ辛い練習も乗り越えることができた。晝田さんがいなかったら今の私はいない」と答えると続けて晝田は「自分がアマ時代に最後に戦った相手がオリンピックで金メダルを獲る。こんな経験は人生でなかなかできないこと。五輪に出れずに辛い思いをしたが、今振り返るとすべてプラスになっていると思う」とかけがえのない存在だと語った。
晝田瑞希の活躍に期待!
 会見に同席した三迫貴志会長は「最初にパンチをもらい、危ない場面もあったが合格点を与えられる内容。KOの期待もあったが、8オンスのグローブで長いラウンドを戦えたことが収穫。フルマークの判定勝ちはKO勝ちよりも難しいから今日の勝利は価値がある」と手放しで褒め称えた。続けて「相手を探すのは難しいが、チャンスがあればすぐにタイトルを狙わせたい」と2022年の青写真を描いた。

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