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平仲ボクシングスクールジム開催の「MUGEN〜挑〜vol.15」が10日、沖縄県うるま市石川多目的ドームで行われ、メインイベントで55.0kg契約6回戦で金城寛季(22=平仲)と池原龍次(36=琉豊BS)が対戦した。
今年7月以来の再起戦で初のメインイベンターとなった金城とキャリア15年目の池原の対戦は、メインに相応しい劇的な結末となったーー。
金城はジャブを突きワンツー、ボディで積極的に前に出ると、1回のラウンド終盤には、体を入れ替え繰り出した左フックでダウンを奪った。ここは立ち上がりラウンドを凌いだ池原だったが 2回、金城はプレスをかけて攻勢をかけると左フックをジャストミート! レフェリーは池原を抱えた。
再起戦をKO勝利した金城は「今回は特に戦略はなかった」と振り返り、今年6月から就任した長濱陸コーチの教え「自分を信じる、自分の感じたまま。試合では考えず感じたままに」を頭に入れて試合に臨んだという。「2度ダウンを奪った左フックは感触ありました。今回は特にディフェンス面が強化されて、試合中もらったパンチは上手く逃したりして効いたものはなかった。体が自然に反応した」と試合を振り返った。
ボクシングを始めた時から「ボクシングスタイルがカッコいい」と憧れの存在だった池原と対戦して「パンチ、スピードがあって、やっぱりかっこよかった。対戦できて楽しかった」と嬉しそうに語ると「今回は特に周りの応援、チームの支えをとても感じた。1人の力では勝てなかった」と感謝の意を表した。
「憧れの池原さんに勝つことができて嬉しい。これからもハードな練習を頑張って、天狗にならず上を目指し、一戦一戦頑張っていきたい」と勝って兜の緒を締めた。
一方、2年7ヶ月ぶりのリングを勝利で飾ることができなかった池原は「仕事も忙しくコロナ禍でジムから離れていて、練習を再開したのは3ヶ月前からだった」と言うと、「本当は37歳までにあと一戦やりたかったが、反応が鈍くなっているので…」とサバサバとした表情で話した。
金城が池原を憧れの存在と言っていたことを記者から聞いて初めて知り「(金城は)22歳ですよね。高い壁で跳ね返してやろうかと思ってたが、憧れとして見てくれていたことが嬉しい。それならなおさらもう少し粘りたかった」と悔やみ、「ボクシングが戦うのが好きでした。今までの一戦一戦はとても楽しかった」と柔らかな表情を見せた。