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絶対王者として9度目の王座防衛戦に臨んだ寺地拳四朗(29=BMB)から10ラウンド2分59秒TKOで王座奪取に成功したWBC世界ライトフライ級新チャンピオン矢吹正道(29=緑)が23日、オンラインによる一夜明け会見を開いた。
両目が腫れているためサングラス姿で会見に臨んだ新チャンピオンは、昨夜のうちに名古屋に戻り、家族とは合流せず、ジムの近くで一夜を明かした。念願の世界チャンピオンになった心境を聞かれても「パッとしないですね」と興奮した様子はなかった。
勝負の瞬間!「一番強い選手に勝った」
昨夜の試合のビデオは見ていないとのことだが、「ジャブをもらわず4ラウンドまで行けたのが良かった。ジャッジもクリーンヒットを見ていたのかなと思った」と、想定通りに試合に入れたと話した。試合を決めた10ラウンドに関しては「ボディが効いたのが分かったので、まとめに行った」と振り返った。
ボクシングは危険を伴うスポーツである上に知名度が上がるまでは、重量級に比べると軽量級のファイトマネーは、見劣りすることなどを理由に試合後には引退も示唆したが、「今はやり切った感もあるので、ゆっくりしたい」と話すに留めた。ビッグマッチのオファーなどがあればー?との質問には「そうなれば考える」と現役続行に前向きな言葉を聞くこともできた。
次は弟が世界チャンピオンを目指す!
兄弟で世界チャンピオンになるのが夢という矢吹は、「弟を世界チャンピオンにしたい」と力石政法(27=緑)をバックアップしていくことを誓った。
緑ジム松尾敏郎会長(右)
この日の会見に同席した松尾敏郎会長は「僕の方が感動しました」と矢吹を労うと、新チャンピオンの進退に関しては、矢吹の考えを支持するとした。