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[試合後会見]2021.8.11

2冠王者か?初戴冠か?

 OPBF東洋太平洋女子ライトフライ級王座決定戦、日本女子ミニマム級王者の成田佑美(32=姫路木下)対日本アトム級6位の伊賀薫(28=真正)が11日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「REAL SPIRITS.75」で行われた。

 日本王座に続き2本目のベルトを狙う成田とタイトル初挑戦の伊賀の意地がぶつかり合った。
成田佑美(姫路木下)が新王者
 終始、アグレッシブに攻めた成田がベルトを獲得した。初回からプレスをかけてジャブをヒット。3回に伊賀の右カウンターを浴びたが続く回にワンツーで顔を弾きペースを維持。前半終了時の公開採点をリードすると、中盤以降も右ストレートで何度も顎を跳ね上げた。
「練習の成果を出したかった」
 日本王座に続き2本目のベルトを獲得した成田だが、練習の成果を出すことができなかったとリング上で悔し涙を流した。控え室でその理由を聞くと「左右への動きやコンビネーションが出なかった」と話した。しかし、コンビを組む元日本ミドル級王者の江口啓二トレーナーから「練習での成果は半分も出ていないが、勝ったから良し! 」と言われると「手元にベルトがあるのは嬉しい」と笑顔を見せた。
「世界を目指す」
 試合後に7月7日に入籍したことを明かした成田は、会場に来ていた夫の前で勝利した。2冠王者に就いた成田は「世界しか見てない。チャンスがあればいつでもどこでもやりたい」と同門でWBO世界アトム級王者の岩川美花(38)に続く、ジム2人目の世界王座を目指す。
「もっと強くなる」
 一方、最後まで食い下がるも悔しい結果となった伊賀は「相手の圧力が強くてパンチをもらってしまった。思っていたより緊張はしなかったが、成田選手の試合運びが上手かった」と試合を振り返ると、「もっと練習して強くなって帰ってきます」と再起を誓った。
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