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WBOアジアパシフィック・ミドル級王者の野中悠樹(43=渥美)が23日(金・祝)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「駅近ドットコムpresents三田から世界へ.17」のセミファイナルで同級7位の越川孝紀(30=一力)を迎えて2度目の防衛戦に臨んだ。
キャリア22年目のベテラン野中が老獪なテクニックで捌いたのか?それとも2度目の王座挑戦の越川が敵地でベルトを奪ったのか――。
キャリア22年目のベテラン野中が老獪なテクニックで捌いたのか?それとも2度目の王座挑戦の越川が敵地でベルトを奪ったのか――。
野中悠樹(渥美)が防衛に成功
43歳のベテラン王者の野中のテクニックとスタミナが光った。2回以降、相手の動きを見切ったサウスポー野中は、サークリングしながら左ストレートで出鼻を挫きペースを掌握。プレスをかける越川を上手くいなしながら有効打を決め続けた。終盤に入っても野中はアウトボクシングでポイントを加点。マタドール(闘牛士)のようにパンチをひらりひらりとかわして有効打を集め続けて勝利のゴールテープを切った。
「練習してきたことが出せた」
2度目の防衛を果たした野中は「2ラウンドから相手の攻撃パターンが読めて戦術が上手くハマった。自分のリズムで進めることができたのでスタミナも問題なかった。倒せなかったことは悔しいがトレーナーとやってきた練習の成果は出せたと思う」と大差判定勝ちに納得の表情を見せた。
右:桂伸二トレーナー
国内男子最年長の野中は今年の12月で44歳を迎える。しかし、「この年齢でもスピードもスタミナもあることを証明できたと思う。まだまだ伸びしろはある」と年齢による衰えをキッパリと否定。
野中が見据えるのは世界の舞台だ。野中は「このタイトルを防衛していきながら、世界ランキング復帰を目指す」と抱負を口にした。
会見に同席した桂伸二トレーナーは「試合間隔が空いた中でフルラウンド戦えたことは収穫。まずは世界ランクに入ること。防衛戦をしていくのか、海外でビッグマッチをしていくのか模索していく。年内にあと1試合できればと思う」と青写真を描いた。
野中が見据えるのは世界の舞台だ。野中は「このタイトルを防衛していきながら、世界ランキング復帰を目指す」と抱負を口にした。
会見に同席した桂伸二トレーナーは「試合間隔が空いた中でフルラウンド戦えたことは収穫。まずは世界ランクに入ること。防衛戦をしていくのか、海外でビッグマッチをしていくのか模索していく。年内にあと1試合できればと思う」と青写真を描いた。
「野中選手は試合巧者だった」
一方、2度目のタイトル挑戦も実らなかった越川は「相手の打ち終わりに左フックを狙ったが単発に終わってしまった。野中選手のリズムで戦ってしまった。この戦い方ではポイントは取れていないと思った」と結果を受け止めてしっかりと答えた。
採点表