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[電話取材]2021.6.30

奥田朋子が熱戦を振り返る

 前WBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級奥田朋子(38=ミツキ)が30日、電話取材で試合の感想を口にした。
 奥田は、29日(火)に後楽園ホールで開催された「MISAKO BOXING」で吉田実代(33=三迫)を迎えて初防衛戦に臨んだが、2-1の接戦の末敗れて王座を陥落した。
「試合内容には悔いはない」
 奥田は「結果は結果として受け止めています。ずっと走り続けてきたので今はゆっくりしたい」と一夜明けた心境を口にすると「練習してきたことを出すことができたし、内容には悔いはない。帰りの新幹線で試合動画を見たが、自分が思っていたよりも良かったと思う。成長したところも感じた」と激戦を振り返った。
「練習してきたことは出せた」
 序盤、右ショートアッパーが冴えわたり幸先の良いスタートを切った。「練習してきたパンチで前回の試合から磨きをかけてきた。相手が低く入ってきたので、上手く当たった」と話すと、「(吉田選手は)前戦から大きくスタイルを変えてきたと思った。より低い体勢からボディを攻めてきた。プレスが強くなっていた」と、拳を交えた吉田の印象について振り返った。
「あと1ポイント取れていれば…」
 「試合に向けてしっかりと準備してきたが、終わってみたら一瞬でした」。「あと、1ラウンドポイントを取れていれば引き分けで防衛でしたが…」と、接戦だった故の悔しさも垣間見せた。
「今はゆっくりしたい」
 「春木さん(春木博志会長代行)が一生懸命作ってくれたチャンスで、その波に乗れて昨年の12月にベルトを獲ることができた。ここからというところだったので…、次にいつチャンスがくるかとなると何年後かのことかもしれない。今後のこともしっかりと考えたい」と話すにとどめた。

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