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東京オリンピックボクシング競技男子75kg級日本代表の森脇唯人 (自衛隊体育学校)が24日、オンライン会見で意気込みを語った。
21日に合同合宿を終えた後、2日間コーチと共に自主合宿を継続し、今日ようやく自宅で休養日を取ったという森脇は、約1時間の会見中もリラックスした様子で、充実感を漂わせた。
直近の1ヶ月は実戦形式の練習に重点を置いた。「本気で向き合う感覚」を養うために、代表のユニフォームを身にまとい、オリンピック本番で使用されるアディダス製のグローブで拳の感覚も確かめた。週に2、3度のペースで消化した3分3ラウンドのスパーリングやマスボクシングでは、持ち味のスピードを再確認した。以前は試合中でもカッとなることがあったり、練習中にしょげることもあったというが、1年間の延期によって、メンタルの強化ができたと胸を張った。
相手と打ち合うのは好きな方という森脇。ミドル級でも長身と言われる188cmの上背と190cmのリーチを生かすアウトボクシングではなく、「前に出て倒しにいくスタイルが魅力的」と自身が目指すボクシングを述べた。その上で、「1ラウンド始まったら、スピードでビックリさせる」とハンドスピードと足を生かしたスピードボクシングで相手を圧倒することを誓った。
金メダルが目標と話した森脇だが、オリンピックを意識したのは2017年の全日本選手権で優勝してからだという。前回大会のリオ五輪のときでさえ「他人事だった」と振り返った。ロンドン五輪2012で現WBAスーパー世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)が金メダルを獲得した当時、森脇自身はボクシングを始めて2、3ヶ月だったとあって、「今になって偉大さがわかる」と苦笑いした。オンラインレクチャーで村田チャンピオンから「上手いよ。強いよ」と激励されたことで、自信もついたと笑顔を見せ、「いつか手合わせできたら勉強させてもらいたい」と話した。東京五輪後に話が及ぶと、今のところプロ転向は考えていないとし、「フランス五輪を目指す」と答えた。
直前に迫った東京オリンピック。長身のスピードボクサーは「金メダル目指して頑張ります。楽しみです」と元気に抱負を語った。