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西部日本新人王トーナメント戦が11日、佐賀・SAGAサンライズパークで無観客試合で幕を開けた。第3試合のウェルター級4回戦では、昨年と同じ組み合わせとなった平安山太樹(33=ナカザト)と野田 知鷹(29=FUKUOKA)が今年も火花を散らした。
平安山太樹が競り勝った
丁寧なボクシングでジャブから左ストレートを打ち込む野田に対し、平安山は緩急をつけた踏み込みと、パワーを生かしたロングフックで距離を詰め、序盤から激しい打ち合いとなったが、要所でパンチを集めて動きを止めるシーンを作った平安山がポイントを重ね、判定で勝利した。
強くなっていた
昨年の新人王初戦でも野田と拳を交えた平安山は「野田選手が昨年よりすごく打たれ強くなっていて、(昨年トーナメントで破れた)自分と同じく、悔しい思いをしながら頑張って来たんだなと戦いながら実感しました」と再戦を振り返ると「身体能力だけでは戦っていけないと会長に言われて、ペース配分にも気を付けたトレーニングをしてきました。でも今日は少し手打ちになっているところが多かったです」と反省の弁を述べた。先月3月31日に15年勤めた自衛隊を辞めてボクシングに専念しているという平安山は「年齢もありますし、チャンピオンになりたいですね」と強い意思を見せて次のステージを目指した。
後手後手になってしまった
悔しい敗戦となった野田は「先手で行かないといけなかった。パンチを受けて後手に回ってしまった。左の手応えはあったが…」と言葉少なめに、悔し涙を飲んだ。