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米国デビュー戦を相手選手の負傷に伴うTKO勝利で無事クリアしたWBA世界ライトフライ級スーパーチャンピオン京口紘人(27=ワタナベ)とサポートスタッフら計7名が15日、凱旋帰国した。米国ダラスからの帰国便に搭乗後に機内で3時間待たされた京口スーパーチャンピオン一行。深町信治マネージャーによると離陸前に機内食を摂ったという。そのため、機内で2時間ほど仮眠を取ったという京口もややお疲れモードだったが、予定通り行われた凱旋オンライン会見では記者団の質問に丁寧に答えてくれた。京口は成田空港で受けたPCR検査は陰性だったため、予定通り、今日から14日間の自宅隔離に入る。
京口が既にSNSで発信した通り、京口の父、寛さんのがん治療のための手術日と帰国日が重なった。米国デビュー戦に勝利した京口は試合後、一番初めにお父さんに電話し「おめでとう」と労いを受けた際に「次はオトンが勝たんとな」と声をかけた。
4ラウンド終了時までの採点は38-38が2名と37-39で挑戦者ベガを支持したジャッジが1名だったが、これに関しては「厳しいなあ」と一言。ただ、試合後の会見でも京口本人が話したように現地の会場では挑戦者をサポートするメキシコ人ファンも多く「アウェイ感はあった」とのことなので、米国デビューの洗礼を受けたと思うほかない。それでも、京口と契約を結んだマッチルームボクシング社の代表で世界的プロモーターとして知られるエディ・ハーン氏はSNS上でも京口を称えていることから、今後も米国をはじめ、海外でビッグマッチが組まれることが予想される。
今回の米国遠征は日本チャンピオンで京口とは10年の付き合いがある谷口将隆(27=ワタナベ)も帯同していた。「ただ帯同してくれるだけで心強かった」とサポートスタッフへの感謝の気持ちを伝えた。
相手選手の負傷によるTKO勝利を掴んだが京口の口からは「消化不良」という言葉も出た。次回は”Mad boy”の真骨頂、左ボディを炸裂して海外のファンの度肝を抜かしてもらいたい。