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前WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(30=横浜光)が自身のSNSで現役続行を表明し世界王座奪還へ再び走り出した。
昨年12月に三代大訓(ワタナベ)とのビッグマッチに敗れた伊藤は、進退を保留していたが、復活して存在感を示す。
昨年12月に三代大訓(ワタナベ)とのビッグマッチに敗れた伊藤は、進退を保留していたが、復活して存在感を示す。
「あの試合では終われない」
「今後のことも考えながらかなりゆっくりした」とロードワークは行っていたが、ジムワークは2月下旬から再開した。「一度、世界チャンピオンになったし、これで引退してもいいかなという思いもあったが、あの試合で負けたままで辞めたら何も残らない。周りからも『あの試合でラストはないでしょう』とも言われた。辞めたら楽かもしれないが、ここで辞めたら一生逃げっぱなしになる気がした。怪我もしていないし、反応も落ちていない。まだまだやれることはたくさんある。最後があの試合では格好がつかない」と、現役続行への理由を説明した。
ファンも復活を待ち望んでいた
SNSでも伊藤の復帰を歓迎する声が多数届けられたという。「ありがたいことにマイナスの意見はなかった。メッセージを読んで本当に力になった。まだ続けてもいいんだなと感じさせてもらって本当にうれしいです」と前向きに捉えている。
三代大訓(ワタナベ)戦
「ある程度は見たが、見ているとムカついてくるので見なくなった」と三代戦の試合映像を見直した伊藤は「試合をしていても噛み合わないなと思っていたが、その展開にした三代君が強かったんだと思う。ポイントをピックアップする上手さがあった。自分が一本調子だった。ボクシングの基礎的なところで負けた」と語ると、「負けたからこそ修正できるところがある」と課題を克服していく。
「一つずつ勝っていく」
世界ランキングから外れて日本ライト級2位になった。伊藤は「一戦一戦勝っていく中で、皆さんが試合を見たいと言ってくれて、続けていく上で納得がいく練習をしていけば見えてくると思う」。「今は何かを言える立場ではないので、決まった試合を一つずつクリアしていくだけ」と復活へ向けて歩みを進めていく。
伊藤雅雪の復活に期待!
今後は、コロナの状況などを見ながら米国スパーリング合宿も見据えている。「傾きかけている流れをもう一度持っていきたい」と、初心に戻り立ち直しを図る。