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[前日計量]2021.2.10

佐川遼vs丸田陽七太! 決戦の時が来た!

 日本フェザー級タイトルマッチ、王者の佐川遼(26=三迫)対同級1位の丸田陽七太(23=森岡)の前日計量が10日、東京・大田区蒲田の牧田総合病院で行われた。
 試合は明日の11日(木・祝)に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」のメインイベント(午後5時15分開場、午後6時第1試合開始)で行われる。
 9日にPCR検査が実施され、出場選手全員が陰性結果だった。計量後にオンライン取材に応じた両者は、必勝を誓った。
3度目の防衛戦の佐川遼(三迫)
 これが3度目の防衛戦の佐川は、300gアンダーの56.8kgでクリアした。4試合ぶりにオーソドックスと拳を交える佐川は「アマチュア時代も含めて長身のオーソドックスと戦うのは初めて」と話したが、「右構えの選手にダウンを奪うことが多いので問題はない。前評判が高い選手で注目されているからこそ、インパクトがある勝ちを目指す。トレーナーと立てた戦術でどう切り崩していくか。後半以降にKOチャンスが生まれると思う」と王者としての力を示す。
得意の右は温存しない
 ロングレンジからのジャブが得意な丸田に対し「相手のジャブをもらってペースを持っていかれるのが嫌なので、プレスをかけながら避ける準備をしていく。丸田選手の左に順応していきたい。前半で流れが決まると思う」。「得意の右ストレートを当てたいが、最初は当たらない前提で進めていく。ただ、出し惜しみはしない」と序盤から主導権を握りにいく。

 明日は、代々木第一体育館で現役チャンピオンや元世界王者、さらにはトップアマが集結するボクシングチャリティーイベント「LEGEND」が行われる。佐川は「LEGENDは盛り上がるイベントだが、こちらも面白い試合になる。試合ならではの生き様を見てほしい」とアピールした。
チームのおかげで良い準備ができた
 一方、日本タイトル初挑戦の丸田は、200gアンダーの56.9kgで秤を降りた。2019年10月の日本王座挑戦者決定戦以来、約1年4ヶ月ぶりのリングに上がる丸田は「試合がない期間でフィジカルを強くして、これまで以上に考えて練習するようになった。技術面でのレベルアップができた。体は大きくなったが、減量が上手くいき、これまでで一番コンディションが良い」と笑顔を見せて万全の状態をアピールした。
 自粛期間中は、スパーリングなどの対人練習は一切行わず、足腰の強化と佐川対策に時間を費やした。昨年11月から本格的な実戦練習に入ったが「体の強さを実感することができた。最初から調子が良かった」と手応えを感じていた。
世界に行くために必ず勝つ
 チャンピオンの印象を聞かれた丸田は「安定していてテクニックがある」と答えると、「技術でも力強さでも負けていない」と勝利に自信をみなぎらせた。

 オンライン取材に応じた森岡和則会長は「佐川選手はスタミナがあり強いチャンピオン。勢いがある三迫ジムの選手からベルトを獲るのは並大抵のことではないが、陽七太とずっと戦略を立ててきた。今からワクワクしている」と愛弟子のベルト奪取に期待を寄せた。
ダイヤモンドグローブ
 ボクモバアンケート「チャンピオンカーニバル注目のカード」でダントツの1位を獲得したフェザー級超注目のカードがついに実現する。フェザー級からスーパーフェザー級のトップ選手による勝敗予想も割れていて非常に予想が難しい一戦だ。
 佐川の右ストレートが火を噴くのか。それとも丸田が左でコントロールするのか。テクニシャン対決を制し世界をアピールするのはどちらだ!?

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