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元世界ミニマム級4団体制覇王者の高山勝成(37=寝屋川石田)が27日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「CRASH BOXING.21」ライトフライ級6回戦でWBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級11位の小西伶弥(27=SUN-RISE)を相手に約4年4ヶ月ぶりとなるプロ復帰戦に臨んだ。
「プロのリングに忘れ物がある」とアマチュアから再びプロのリングに戻ってきた高山と、昨年5月の世界挑戦以来の小西の攻防に注目が集まった。
「プロのリングに忘れ物がある」とアマチュアから再びプロのリングに戻ってきた高山と、昨年5月の世界挑戦以来の小西の攻防に注目が集まった。
高山勝成(寝屋川石田)が完勝
高山が持っている武器をフル活用して勝利を掴んだ。初回から高山がリングを大きく使いながらジャブを飛ばすと上下のコンビネーションを決めてペースを掌握。プレスをかけてくる小西に対し、ボディワークで被弾を回避するとテンポの良い攻撃でポイントを加点。終盤に入っても運動量を落とさず勝利のゴールテープを切った。
落ち着いて戦えた
復帰戦で見事なパフォーマンスを見せた高山は「相手に気持ちの強さを感じたが、捕まらないように自分のボクシングを心がけた。練習してきたカウンターはある程度は出せたと思う。6ラウンド戦えたことが収穫だったし、とても楽しかった」と納得の表情だった。
フィジカルが強くなっている
会見に同席した中出博啓トレーナーは「6ラウンドの中で地味なカウンターやコンビネーションといった、いろいろなものは見せてくれた。ここ(リング)が自分たちのいる場所だと思った。今日の勝ちで世界に戻る権利は得たと思う」と愛弟子の出来に合格点を与えた。
京口紘人(ワタナベ)への挑戦を希望
今回の勝利で世界ランキング入りが濃厚で世界への期待が高まる。そのことについて聞かれた高山は「世界の準備はできている。自分がたどり着きたい場所にいきたい。できればWBA王座をねらっていきたい」とスーパー王者の京口紘人(ワタナベ)への挑戦を希望した。
高山選手はやりずらかった
一方、敗れた小西は「練習でやってきたことを出すことができなかった。距離を詰めたが一発で仕留めようとしてしまい、相手の的確なジャブを浴びてしまった。引き出しが多くてさすが元世界チャンピオンだなと思った」と高山の強さを認めた。