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日本ライト級8位の宇津木秀(26=ワタナベ)が30日、後楽園ホールで開催された「DANGAN A級トーナメント予選」ライト級6回戦に出場。酒井孝之(30=花形)と拳を交えた。
デビューから6戦全勝の宇津木が、日本ランカーの力を見せつけて、群雄割拠のライト級で存在感を示した。
デビューから6戦全勝の宇津木が、日本ランカーの力を見せつけて、群雄割拠のライト級で存在感を示した。
メインイベントを締めた
立ち上がりは、ノーランカーの酒井が先制攻撃を仕掛けたが、宇津木は冷静に対処するとジャブから上下に打ち分けてペースを掌握。右フックを決めて先制のダウンを奪った。2回、宇津木はワンツーを決めて2度目のダウンを奪うと、レフェリーはノーカウントで試合をストップ。倒れた酒井は、しばらく起き上がれないほどのダメージを負った。
リラックスしながら戦った
試合後に囲み取材に応じた宇津木は「相手はもっと前に来ると思っていたが、ジャブを突いても出てこなかったので、いつも通りのボクシングを心がけた。最後に決めたパンチはフェイントを入れてから、タイミングをずらして打ったが、倒れたのを見て自分でもびっくりした」と会心のKO勝ちを振り返った。
ライト級には俺がいる!
同門でOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者の三代大訓(25)とは、アマチュア時代からのライバルで今もスパーリングで切磋琢磨している仲だ。「追いかける立場になったから早く追いつきたい」と話すと、「成長を実感している。決まれば吉野選手(吉野修一郎/三迫=ライト級3冠王者)にも挑戦したいし、どんどん名前のある選手と戦って上を目指していきたい」と飛躍を誓った。
次戦は2021年1月22日(金)にA級トーナメント決勝戦で脇田将士(24=ミツキ)との対戦が予定されている。
次戦は2021年1月22日(金)にA級トーナメント決勝戦で脇田将士(24=ミツキ)との対戦が予定されている。
愛猫家の一面を見せた
強さを見せた宇津木だが、試合前はいつもと違う状況で苦労した面があるという。新型コロナ感染防止対策のため、前日計量を終えた選手はホテルに移動して試合まで部屋で過ごさなければならない。「いつもは実家で大好きなネコ(名前はマイキー)と一緒に過ごしリラックスしているが、ずっと部屋で1人だったので試合のことばかり考えてしまい、寝られなかった」と苦笑いした。これから実家に帰ってマイキーに癒されるに違いない。