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[井上ベガス特集]2020.10.15

井上尚弥が新たな伝説のスタート!

 WBA(世界ボクシング協会)バンタム級スーパー王者、IBF(国際ボクシング連盟)同級王者の井上尚弥(27)が所属する大橋ボクシングジムの大橋秀行会長が15日、オンライン取材に応じた。「WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)を優勝して"世界の井上"になったが、次の試合がもうひとつ上のステージ、伝説の始まり」。「バンタム級世界王座4団体を制覇してスーパーバンタム級に上げて4団体制覇。無限の可能性が広がる」と言葉に力を込めた。

 日本時間の11月1日に米国ネバダ州ラスベガスでWBA2位、IBF4位、WBO1位のジェイソン・モロニー(30=豪)と対戦する井上は、同門のIBF世界フェザー級14位の松本亮(26)とスーパールーキーの松本圭佑(21)とのスパーリングで調整中。現在は、新型コロナ感染防止対策のため、他の選手と時間をずらしてこの2人と弟の井上拓真(24)だけで練習している。

 さらに、無観客試合を想定してジム内では音楽をかけず、静かな状態で調整している。大橋会長も「いつものジムの雰囲気とは違う」と語った。
マロニーは穴が少ないタイプ
今週土曜日が国内ラストスパーリング

 先週は土曜日までに週3回の実戦練習を行っていて、今週の土曜日に最後のスパーリングをする予定。「ミット打ちを見てもかなり調子が良い。」と仕上がりの良さに太鼓判を押した。

マロニーの研究にも余念なし!

 拳を交えるマロニーの印象を聞かれた大橋会長は「ガードが固く、基本に忠実で出入りのボクシングも接近戦もできる穴の少ないタイプ」。「ロドリゲス戦(エマニュエル・ロドリゲス)を生観戦しているが、その時よりも数段テクニックが上がっている。序盤で倒せるほど甘い選手ではない」と警戒。井上本人も「いつも以上に相手のことを特によく研究している」ことを明かした。
メンタルの強さにあらためて関心
ラスベガスデビューも無観客試合も楽しみに変える!

 大橋会長が常に感じているのは井上に悲壮感がまったくないこと。「普通の選手ならナーバスになるが、いつもそうだが、悲壮感がなく試合をするのを楽しんでいる。海外での試合も今回が3回目で減量も順調でまったく問題はない」とモンスターのメンタルの強さにあらためて感心していた。
11月1日(日)10:30〜ラスベガス決戦!
今、世界が注目する新しい日常下のボクシングの特設会場「bubble」でデビュー!

 井上は明日、1回目のPCR検査を受けて今月18日に日本を飛び立つ。試合までに3回PCR検査を受けて試合の4日前に試合会場「Top Rank "bubble" at the MGM Grand Convention Center in Las Vegas.」があるMGMホテルに入る。大橋ジム陣営は3グループに分けて、合計12名で決戦地のラスベガスに向かう。
 "世界の井上尚弥"がついにボクシングの本場ラスベガスのリングに立つ。井上の試合は11月1日にWOWOWで生中継される。歴史的瞬間を見届けよう!

※bubbleはトップランク社が用意した新型コロナフリーの特設会場。施設内への入場は、PCR検査を受けた者に限るなど、厳しいチェックがある。
調整も順調!
◆井上尚弥のコメント

「土曜日で日本でのスパーリングを終えますが 日本での練習は納得の行く練習が出来ました 体重も予定通り行ってるのでこの調子でラスベガスに乗り込み最高の試合をみせます!」

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