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[試合後会見]2020.9.27

富士山麓ゴングなる!

 駿河男児ジム主催興行「ふじの国PROFESSIONAL BOXING」が27日、静岡・ふじさんめっせ産業交流展示場で無観客で開催され、全5試合で熱戦が繰り広げられた。メインイベントではバンタム級8回戦で村地翼(23=駿河男児)と川端遼太郎(29=真正)が激突。ジム期待の新鋭、村地がキレのある動きを見せてメインイベンターの役割を果たした。
村地翼(駿河男児)が再起に成功
 昨年9月のWBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王座決定戦で敗れた村地だが、この日はスピードを活かした攻撃で序盤からペースを掌握。ジャブを軸にワンツーで顔を弾き最後まで運動量を落とさず大差判定勝ちした。
タイトルを目指す
 試合後に合同囲み取材に応じた村地は「試合中、倒せると思ったがカウンターを警戒してジャブから組み立てた。今日はジャブがよく出てリズムを作ることができた」と満面の笑みを浮かべた。
 前回のKO負けのイメージが払しょくできず「また、倒されたらどうしようと試合前日までネガティブだったが、ウォーミングアップで開き直れることができた」。再起戦でメインイベンターを任され、「前回負けたにも関わらずメインに抜擢してくれた会長に感謝したい」と言うと、「後輩の蓮太朗(木村蓮太朗)の活躍にプレッシャーを感じるが、自分なりの色を出していきたい。お客さんが見ていて熱くなる試合をしていきたい」と飛躍を誓った。
 次戦は12月10日(木)に後楽園ホールで予定している。「次はバチバチの打ち合いをして盛り上げます」と進化した姿を見せる。
麻生興一(三迫)が競り勝った
 元日本スーパーライト級王者の麻生興一(34=三迫)は第3試合62.5kg契約8回戦で山口祥吾(26=唯心)と拳を交えた。相手の先制攻撃に後手に回ったが、3回からプレスを強めて得意のボディ攻撃で反撃。その後は激しい打撃戦で一歩も引かず試合終了のゴング。後半わずかに上回った麻生の手が挙がった。
8ラウンド戦えたことが収穫
 激戦を制した麻生は「久しぶりの試合で不安だったが、気持ちを強く持ってリングに上がった。倒せればよかったが、相手も気持ちが強かった。でも、そこを乗り越えていかなければいけない」と勝利にも気を緩めることはなかった。
大健闘した山口祥吾(唯心)
 一方、元日本王者と互角に渡り合った山口は「序盤はアウトボクシングをしようと思ったが、このままでは捕まると思い途中から打ち合った。6回までイーブンだなと思ったが、残り2ラウンドでスタミナと手数で押し切られてしまった」と惜敗に唇を噛んだ。

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