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[試合後電話取材]2020.9.4

細川バレンタインが3冠王者の強さを語る

 日本ライト級2位の細川バレンタイン(39=角海老宝石)は3日に後楽園ホールで日本&OPBF東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ライト級王者の吉野修一郎(28=三迫)に挑戦したがチャンピオンのテクニックの前に大差判定負けを喫した。
 試合から一夜明けた4日に電話取材に応じた細川は、「ポイント差が開いていて言うのもなんだけど、イケるかなと思ったが、(吉野は)ヒットさせてからパンチをまとめて山場を作りポイントを取るのが上手い。これまで戦ってきた中で一番テクニックがあった」と感想を語った。
とにかく悔しい
 電話に出た細川は「悔しいですよ」とポツリと漏らした。「最初に体を突き合わした時に向こうは(打ち合いは)分が悪いと思い、瞬時に作戦を変えてきたのではないか。今、何をするべきか、何をしたらダメかをわかっている。吉野選手は試合巧者でした」。「これまで戦ったきた中で一番スピードがあったのは岡田(岡田博喜=角海老宝石)。速くて距離が遠かったのは浩樹(井上浩樹=大橋)、一番強かったのはキム・ミヌク(韓国)※元OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者)。吉野選手は一番上手かった」と過去の強豪と比較して3冠王者の強さを物語った。
戦っていて歯痒さがあった
 「もっと被弾覚悟でゴリゴリいけばよかったが、それでもポイントを取れていたかは別の話。強引にいかなかったのもあるが、懐に入れさせてくれなかった上手さがあった」。「パンチ力があるとか体の力が強いとかより、こちらが攻めにくいポジション取りが上手くてスタミナがある。ミスは少ない、思っていた通りの選手だった」。
復活に期待!
 自身のYouTubeチャンネルの撮影のため、試合後に吉野の控室を訪れたという細川は「昨日の試合の唯一の慰めですが」と言うと、「加藤が(三迫ジムの加藤健太トレーナー)『ポイントは取っていたけど怯まないので最後まで怖さがあった。安心することができなかった』と。だから試合は10点はありますね」と笑った。細川はまだまだ王座奪還に向けて立ち上がるに違いない。

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