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[立ち話]2020.9.1

OPBF王者の長濱陸がメキメキと力をつけている!

 今年2月に初戴冠したOPBF東洋太平洋ウェルター級王者の長濱陸(28=角海老宝石)は、暑さに負けず大粒の汗を流しながらトレーニングに励んでいる。まさに試合前と思わせる鬼気迫る表情で石原雄太トレーナーの持つミットに強烈なパンチを叩き込んでいた。
 コロナ禍の影響で外国人選手を呼ぶのが難しい中、国内同士による好カードが続々と決まっている。長濱も「ファンの方が見たいと思い、さらに自分の中でも先につながる試合をしたい」と、強豪選手との対戦に前向きだ。
※撮影時のみマスクを外していただきました。
試合で100%の力が出せるようにしていく
 現在、初防衛戦は決まっていないが「パンチの打ち方やフットワークといった基礎的なことをしている。練習でできていることが、試合だと緊張したりで50%くらいしか出せない。試合でも100%の力を出せるように一つひとつの精度を上げている」と全体の底上げに力を注いでいる。
1回の実戦練習で一喜一憂しなくなった
 同門で元日本スーパーライト級2位の細川バレンタイン(39)から、「長濱とスパーリングしているがメキメキと力をつけている」と語っていたのが印象的だった。「自分ではチャンピオンになってからスパーリングに取り組む姿勢が変わったと思う。以前は、4回戦の選手とやった時、いかに自分の強さを示そうかと、ガードの上からでもパンチを叩き込み、ビビったところを攻め込んでいた。でも、今は目的を持ってスパーで何をするべきかに集中するようになった。詰将棋のように戦えるようになった。スパーで上手くいかないとイラついていたが、長い目で見て収穫できたところを実感できるようになった」と、王者としての良い意味での余裕が出てきたようだ。
ウェルター級が面白くなってきた!
 8月9日(日)に大阪・枚方で復活した元日本同級王者の矢田良太(31=グリーンツダ)やWBOアジアパシフィック同級王者の別府優樹(29=久留米櫛間&別府優樹)が長濱のベルトを狙う。長濱は「自分の名前を挙げてくれるのはとてもうれしい。別府さんと2本のベルトをかけて戦えたら」と言うと、「自分の中で先につながる試合がしたい」と意欲を示した。
初防衛戦が待ち遠しい!
 家にいる時は「ボクシングに活かせると思って」と最近は力学の本を読むことに時間を 費やしているという。これからも知性派ボクサーの長濱から目が離せない!

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