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元日本・OPBF東洋太平洋フェザー級王者松本好二氏の長男の松本圭佑(21=大橋)が24日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.73」56.0kg契約6回戦で三宅寛典(32=ビッグアーム)を相手にデビュー戦を行った。
前日計量で「打たせないで打つボクシングで倒したい」と語った松本だったが、開始早々驚きの展開が待ち受けていた――。
前日計量で「打たせないで打つボクシングで倒したい」と語った松本だったが、開始早々驚きの展開が待ち受けていた――。
4回TKO勝ち
開始から積極的な攻撃姿勢を見せた松本だったが、三宅の右ストレートを浴びてダウンを喫した。立ち上がった松本だが波乱含みの展開に会場はざわめいた。しかし、2回になると松本はジャブから組み立てて上下に打ち分けペースを手繰り寄せるとキレのあるパンチで相手の左目じりを切り裂いた。4回、攻撃の手を緩めない松本は多彩なコンビネーションでレフェリーストップに持ち込んだ。
プロのグローブの怖さを味わえた
デビュー戦を勝利した松本は「もらったのは右のロングフック。セコンドの声が聞こえていたのでジャブからじっくりと立て直していこうと思った」とボクシング人生初めて喫したダウンシーンを振り返ると、「初回にダウンをしてしまったので、できれば自分が倒して終わりたかった。ただ、20戦してKO負けのない相手にストップ勝ちすることができたのは良かった」と安堵の表情を浮かべた。
パンチをもらわないことを意識する
セコンドに就いた松本好二氏は「(ダウンして)心臓が止まるかと思った。勝負なのでそういうこと(ダウン)は起こりえる。デビュー戦ですごい経験をしたけど、あのようなパンチをもらってはダメだと伝えました」と辛口採点だった。
大橋秀行会長
会見に同席した大橋秀行会長は「左に合わせる渾身の右フックは、アマチュア出身の選手がやられる一番のパターンなので、なんとなく狙ってくると思った。ボディ攻撃も左フックからの右アッパーも良かったのであれ(ダウンシーン)がなければ100点だった」と感想を語った。