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元日本ウェルター級王者の矢田良太(31=グリーンツダ)が9日、大阪・枚方市立総合体育館で行われた「CRASH BOXING.20in枚方」のメインイベントに出場。ウェルター級8回戦で藤井拓也(32=三迫)と対戦した。
8ヶ月ぶりにリングに上がった矢田が地元の期待に応えて復活したのか、それともノーランカーの藤井が、殊勲の勝利を挙げたのか――。
コロナ禍以降、関西で初の観客動員イベントは盛り上がりを見せた。
8ヶ月ぶりにリングに上がった矢田が地元の期待に応えて復活したのか、それともノーランカーの藤井が、殊勲の勝利を挙げたのか――。
コロナ禍以降、関西で初の観客動員イベントは盛り上がりを見せた。
浪速のターミネーターが復活!
矢田が地元のファンに進化した姿を見せた! 矢田は相手の変則的な動きに手を焼いたが、ジャブから組み立ててディフェンスを意識したボクシングを展開。すると4回終了間際に右ストレートを振り抜きダウンを奪った。キャンバスに転んだ際、藤井は左足を負傷。5回開始早々、ドクターチェックの末、試合続行不能となり、矢田が再起に成功した。
息子に良いところを見せられた
試合後、囲み取材に応じた矢田は「枚方で再起することができて良かった。パンチをもらわないことを意識したボクシングはできたと思う。ダウンを奪った右ストレートは振り回すのではなく、内側から顎を打ち抜き手応えがあった。地元の人たちの応援が力になった」と自らの出来に合格点を与えて笑顔を見せた。
王座奪還を目指す矢田は「マッチメークは会長に任せている」と前置きした上で、「年末にはOPBF東洋太平洋王座を狙えたら」と抱負を語った。
王座奪還を目指す矢田は「マッチメークは会長に任せている」と前置きした上で、「年末にはOPBF東洋太平洋王座を狙えたら」と抱負を語った。
良い出来だった
本石昌也会長は「最後に決めた右は合格点だと思う。まだまだ戦えるところを見せくれた」と納得の表情。「今後も強い日本人選手との試合を組んでいきたい。それがチャンピオンだったらなお良い」と王座返り咲きに全面バックアップする。
コロナ対策は万全
この日、3500人収容の会場に850人を入れてイベントを開催した。入り口ではマスクとフェイスシールド1000枚を用意し配布した。椅子は間隔を空けて配席し全試合終了後には、密にならないようにアナウンスして時間差で客出しするなど、コロナ感染防止に細心の注意を払った。
強い気持ちを持ってイベントを開催した
第4試合終了後にリングに上がった本石会長は「当日まで不安だったが、こういう時期だからこそ前を向いて戦っていくという、強い決意を持って臨んだ。ブレない心と強い気持ちを持って選手をリングへ上げたい。今日は本当にありがとうございます。感謝しています」とマイクに熱い気持ちをぶつけると会場から惜しみない拍手が送られた。
全試合終了後、本石会長は「この時期に興行が終わって本当にホッとしている。選手やお客さんのことを第一に考えたら興行ができることを見せられたと思う」と総括した。
全試合終了後、本石会長は「この時期に興行が終わって本当にホッとしている。選手やお客さんのことを第一に考えたら興行ができることを見せられたと思う」と総括した。