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JBC(日本ボクシングコミッション)は31日、最新の日本ランキングを発表した。終息には一定の時間が掛かりそうな新型コロナ禍の影響で、外国人選手の来日は当面の間、困難な状況が続きそうだが、7月に入ってから、ようやく日本ボクシング再開のゴングが打たれた。16日には後楽園ホールで開催された無観客試合初の日本タイトル戦で、三迫ジムに現役6人目の日本チャンピオン永田大士(スーパーライト級)が誕生し、同一ジムに在籍している日本チャンピオンの人数で日本記録を更新した。この試合で王座を明け渡した井上浩樹(大橋)は後日、自身のSNSで引退を表明したが、引退届は正式に提出されていないため、ランキングは5位に留まっている。活性化が高まるこの階級は、4位に元日本チャンピオンの岡田博喜(角海老宝石)が入るなど、戦国時代に突入。OPBF東洋太平洋王座に就いている内藤律樹(E&Jカシアス)を含めて、国内トップ戦線に注目が集まっている。新チャンピオンの永田は今月の月間MVPにも選ばれている。
新チャンピオン矢吹正道(緑)
ライトフライ級は超注目の矢吹正道(緑)が佐藤剛(角海老宝石)を1ラウンドに仕留めて初戴冠を果たした。この階級は今月25日にもOPBF東洋太平洋王座決定戦が行われ堀川謙一(三迫)が王座に就いた。世界に目を向けるとWBAスーパー王者は京口紘人(ワタナベ)、WBC世界王者に寺地拳四朗(BMB)と日本人選手が席巻している。日本ランキングだけでなくアジアや世界のランキング表と睨めっこするのも一興。コロナの影響でファン待望の日本人対決も現実味を帯びてきた。
16日にフェザー級OPBF東洋太平洋タイトルマッチが行われてチャンピオン清水聡(大橋)が防衛に成功したが、挑戦者で先月まで日本ランキング16位だった前日本ユースチャンピオン殿本恭平(勝輝)の順位は変わらず。再起に向けて頑張ってもらいたい。この試合で約1年ぶりのリングでダイヤモンドレフトの健在ぶりをアピールした清水は7月の月間敢闘賞に選ばれた。