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元日本ライトフライ級王者の堀川謙一(40=三迫)は、7月25日(土)に神戸市立中央体育館で空位のOPBF東洋太平洋王座を賭け、前WBOアジアパシフィック同級王者の冨田大樹(22=ミツキ)と対戦する。現役最多となる58戦目のリングに上がる堀川は、当初3月1日に出場する予定だったが、新型コロナウィルスの影響で試合が延期となった。しかし、気持ちを切らすことなく、できる範囲で練習に打ち込んでいた。15日、決戦を控えた堀川に話を聞いた。
試合ができることに感謝している
3月の試合では、計量の3日前に試合延期を聞かされて落ち込んだかと思いきや、「自分の試合だけではなく、世界中で起こっていることなので仕方がないと思った。ただ、そんな状況の中、割と早い時期に試合を決めていただいて本当に感謝している」と、ベテランらしく落ち着き払っていた。
目の前の相手に勝つだけ
試合の翌日には愛知・刈谷市あいおいホールで日本ライトフライ級王座決定戦、同級1位矢吹正道(28=緑)対同級2位佐藤剛(23=角海老宝石)が行われるが、「そのことはまったく考えていない」と意に介さず、目の前の試合だけを見据えている。
勝って次につなげる
勝てば日本王座、WBOアジアパシフィック王座に続き3本目のベルト獲得となる。それに対し、「ベルトより冨田君と戦うことだけを考えている」。「負けたら自分には後がない。久しぶりのボクシング興行でお客さんは楽しみにしているが、面白い試合をしたいとは思っていない。仕留めるのが難しい相手だが、できれば倒して試合を終わらせたい」と勝利へ貪欲な姿勢を見せて、堀川ならではの独特の言い回しで必勝を誓った。
万全なコンディションをアピールした
同門の堀川龍(20)との6ラウンドの実戦練習では、精力的な動きを見せて好調をアピール。加藤健太トレーナーとのミット打ちでは入念な冨田対策を行い、たっぷりと汗を流した。