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新型コロナウイルス禍の中、新たな興行運営の試みが話題となっている8月31日(月)新宿FACEで開催予定の『A-SIGN BOXING』 YouTube無料生配信興行。この興行に出場が決まっている5選手が23日、横浜光ジムで合同スパーリングを行った。この日はメキシコでプロキャリアをスタートした坂井祥紀(29=横浜光)をはじめ、新鋭達が久しぶりの実戦練習に力を込めた。
最初にスパーのリングに立ったのは、昨年度スーパーフェザー級全日本新人王の谷口彪賀(21=八王子中屋)。相手は格上の昨年1月に米国・ニューヨークで世界初挑戦した高橋竜平(30=横浜光)で5ラウンドのスパーで汗を流した。高橋の猛烈なラッシュになんとか耐えた谷口は、8月31日に60kg契約6回戦で龍神佳輝(24=ワタナベ)と対戦する。
鯉渕健(24=横浜光)は63kg契約6回戦で山口拓也(34=ワールド日立)と拳を交える。牛島龍吾(19=八王子中屋)は大保龍球(24=神奈川渥美)と対戦することが決まっている。スパーでは牛島が右ストレートを振り抜けば、鯉渕もワイルドなパンチで応酬と、激しいペースの奪い合いを見せた。
メキシコで10年、日本で初となるプロの舞台に臨む坂井の相手を務めたのが、注目の18歳、佐々木尽(18=八王子中屋)。ともに攻撃的なスタイルでガンガンとパンチを繰り出して見応えある攻防戦を繰り広げた。坂井の相手は日本ランカークラスの選手との対戦が予定されている。一方の佐々木の相手は現在、マッチメイク中となっている。
メインイベントでの出場が予定されている坂井は「初めてになる日本のプロ公式戦に向けて、最高の環境で練習ができています」と新天地での練習環境に感謝の気持ちを伝えた。気になる坂井の相手は明日(27日)、A-SING BOXING公式YouTubeチャンネルで発表されるとのことでそちらも注目だ。
いまだ終息が見えない新型コロナウイルス感染の影響に対し、『A-SIGN BOXING』を取り仕切る横浜光ジムの石井一太郎会長と八王子中屋ジムの中屋一生会長は「Youtubeによるライブ動画配信を中心に、プロジェクト支援のクラウドファウンディングや投げ銭、EC物販などオンラインシステムを推進し、新たなボクシング興行の形を模索します」と語っている。
興行はチケット販売も可能となる見通しの8月ではあるが、敢えて販売ではなく、スポンサーやオンラインサロン加入者のみを対象とした限定サービスにする考えもあるようだ。
「日本ボクシング興行に新たな形を加える」を目指す若手プロモーター達の奮闘にも注目したい。