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日本フライ級10位の桑原拓(25=大橋)から目が離せない。4月下旬にZoomを使ったYouTube番組「ボクモバTUBE対談」の中でWBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(26=ワタナベ)が「今後注目する選手」にこの桑原の名前を挙げたのだ。他にも出稽古で桑原と拳を交えた選手からも評判の高さを聞く。
お笑い芸人の場合もそうだが、多くの同業者から名前が上り始めると売れる傾向が強い。16日、横浜市内の所属ジムで桑原を直撃した。
お笑い芸人の場合もそうだが、多くの同業者から名前が上り始めると売れる傾向が強い。16日、横浜市内の所属ジムで桑原を直撃した。
京口紘人さんの強さを感じた
ボクモバZoom対談で話題になったことは耳に入っているようで、「京口さんに褒めていただいて本当にうれしい」と率直な感想を口にすると、「去年の夏に京口さんとスパーリングをしたが、短いラウンドだったから噛み合ったが、プレスの強さだけでどんどんスタミナを削られてしまった。4ラウンドだったから動き続けることができたが、あれが12ラウンドの試合だったら後半に捕まっていたと思う。京口さんがすごいのはプレスも手数も最初から最後までペースが落ちないところ」と世界王者の強さを肌で感じたようだ。
自粛中は走り込みが中心
ジムが休業中はランニングが中心で1日10〜15q走ったり、野木丈司トレーナーがメニューを考案した階段ダッシュトレーニングを元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(24)や大湾硫斗(22)らと行い、下半身強化に努めていたという。
着実にステップアップしている
2018年5月にデビューして2年が経過した。ここまで7戦全勝(4KO)と順調にキャリアを積んでいる。桑原は「着実に経験を積ませてもらっている」と話したが、「もっと上に行ける実力があると思っているので、今の地位(日本10位)は歯がゆい」と決して満足はしていない。
ベルトが欲しい!
昨年10月に岡山・浅口市で行われた日本フライ級王座決定戦、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)対小坂駿(真正→SUN-RISE)戦を現地観戦したという桑原は「ユーリ選手のことを意識する。警戒すべきはパンチ力」と、アマ時代対戦はなかったものの、しのぎを削った同い年の日本チャンピオンの名前を挙げた。