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日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)による新型コロナ対策連絡協議会と会見が1日、オンラインで行われた。端的に言うと「ボクシングジムの運営と興行の自粛が続くと経営が成り立たなくなる」売り上げが無いからといっても、ジムの家賃など固定費がロックダウンされるわけではない。この状況が続けばボクシング界は存続の危機に直面する。プロボクシング協会は、全国282の加盟ジムに対して一律で10万円の補助金を支給するなど対応を急いできたが、それでも全国の加盟ジムからは、悲痛の叫びが連絡協議会に届いている。政府や自治体の協力要請にも真っ先に従い、ジムを休館し感染防止のための協力を進めてきた。ボクシング再開はいつになるのか。
政府による緊急事態宣言は今月末まで延長される見込みだが、悲観論だけに耳を傾けるわけにはいかない。再開に向けた現実的な準備も進めなければならない。選手の安全と感染防止を担保しなければ、前のめりな議論は出来ないが、再開の目処が立つ可能性もゼロではない。連絡協議会は、今後も政府や自治体の意向に沿った形で、ボクシング再開を目指す。そんな中、今年の新人王は7月からの開催に向けて調整の準備に入った。最終的に興行開催を決めるのは、試合日の1カ月から1カ月半前ごろになる見通しだが、以下の予定で今年の新人王予選が開催される予定だ。ただ、開催と判断した後にも感染状況が悪化するなどした場合には、総合的に判断して再調整する可能性もある。
■7月5日(日) 中部日本予選
■7月26日(日) 西日本予選
■7月29日(水) 東日本予選
■西部日本の日程は確定していないが、8月上旬を予定している。
今年は130名がエントリーしていた東日本新人王予選だが、20名が辞退したため7月開催で日程調整が可能となった。今回辞退した選手の中には医療従事者も含まれていた。選手を預かるジムの判断で出場を見合わせたケースもあった。開催の方法に関しての詳細は今後、検討を続けるとのことだが、無観客または、間隔を空けて観戦席を用意するなど、対応策が練られる。
チャンピオンカーニバルに関しては、原則として来年度にシフトすることが決まった。ただし、両陣営が合意した場合には、年内の開催も可能としたが、この場合には勝者は来年度のチャンピオンカーニバルにも出場して、協会が定める指名挑戦者と対戦しなければならない。ただ、来年度のチャンピオンカーニバル協力金の支払いは、求められない。来年度にシフトされた日本タイトル戦の試合の前に別の試合を挟むことも認められる。当然ながら、選手の安全と感染防止対策が十分実施されることが、試合開催の条件となる。ただし、緊急事態宣言の継続など政府や自治体の方針によっては、試合開催を見合わせることもあり得る。新型コロナ禍の終息を願うばかりだ。
次回の連絡協議会はJPBAの臨時理事会が開かれる5月7日。
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