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新型コロナウイルス感染の拡大による影響はどこまで続くのか。6月20日に予定されているWBA・IBF・WBO世界ヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュア(30=英国)とクラブト・プレフ(38=プルガリア)によるIBF指名試合は、英国ロンドンにあるサッカープレミアリーグの名門トッテナムホットスパーFCのメインスタジアムで開催される。ただ、現在シーズン中のプレミアリーグが4月30日まで中断しているため、リーグ戦の再開時期とリスケの内容によっては、世界戦の開催が危ぶまれる。ジョシュアの世界戦を主催するマッチルーム社のエディ・ハーン代表は、コロナ騒動の影響を踏まえて「すべての可能性を否定できない」として、プレミアリーグ次第という状況下にあることから、3団体統一チャンピオンの世界戦が7月25日に延期される可能性にも言及している。
ただ、世界的プロモーターの本当の狙いは、どうやら違うところにあるようだ。
イギリスにはジョシュアの他にもう一人ヘビー級の世界チャンピオンがいる。前チャンピオンのデオンタイ・ワイルダー(34=米国)と3度目の対決を予定しているWBC王者のタイソン・フューリー(31=英国)だ。イギリス国内でも絶大な人気を誇っているのだから、ハーン氏の食指が動くのは分からなくもない。試合の延期や中止が相次ぐ中、コロナ騒動のどさくさに紛れて、イギリス人対決によるヘビー級の主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)統一戦を開催したいようだ。
IBFの指名試合を義務付けられているジョシュアの次戦の相手はプレフだが、ビジネスを優先したいハーン氏は「フューリーの契約上難しい」と紳士的なコメントを残す一方で「IBFの指名試合よりも優先できないものか」と発言。ジョシュアの次戦の相手を「今が旬」にすり替えたい意向を示している。