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WBO(世界ボクシング機構)は18日、最新の世界ランキングを発表したが、今月からランキングに関して、ある異変が起きている。中量級戦線の中心に君臨するサウル・カネロ・アルバレス(29=メキシコ)に関しては、カネロがほぼ自由に対戦相手を指名しているのが現状だが、対戦候補は主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)のミドル級からライトヘビー級までの3階級のチャンピオン全員と言っても過言ではない。そのせいなのか、中量級のランキングが乱れ始めている。
今回WBOは、WBA(世界ボクシング協会)世界スーパーミドル級正規王者のサウル・カネロ・アルバレス(29=メキシコ)をスーパーミドル級1位にランクインした。
主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)のいずれかで世界王座に就く選手は、お互いにランキングには入れないように4団体間で紳士協定が結ばれていたのだが、ここにきて、どうやら聖域が荒らされ始めたようだ。
コロナ騒動の影響で開催が危ぶまれているが、5月2日にカネロとWBO世界スーパーミドル級チャンピオンのビリー・ジョー・サンダース(30=英国)は対戦する予定。
※カネロの直近5戦の階級は以下の通り
▲2017年9月ミドル級:ゴロフキン戦
○2018年9月ミドル級:ゴロフキン戦
◎2018年12月スーパーミドル級:フィルディング戦
○2019年5月ミドル級:ジェイコブス戦
◎2019年12月ライトヘビー級:コバレフ戦
3月1日にWBC世界ダイヤモンドベルトを獲得したばかりのミゲール・マイキー・ガルシア(32=米国)もウェルター級3位にランクイン。WBOスーパーチャンピオンのテレンス・クロフォード(30=米国)とのマッチアップが期待される。
前WBA・IBFスーパーバンタム級統一王者のダニエル・ローマン(29=米国)が4位にランクイン。今年1月に王座は明け渡したものの主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)全てからの評価は依然高い。復帰戦が待ち遠しい。
そのバンタム級の15位には、日本のファンにもお馴染みのアストン・パリクテ(29=比)がランクイン。昨年6月にWBO世界スーパーフライ級チャンピオン井岡一翔(30=Reason大貴)に挑戦した逸材だが、2月29日にバンタム級のリングでTKO勝利を収めている。
ヘビー級チャンピオンのアンソニー・ジョシュア(30=英国)にIBF(国際ボクシング連盟)の指名挑戦者として挑むクラプト・プレフ(38=プルガリア)が4位に入った。