白熱の打撃戦ヤファイvsゴンサレス

　元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(30=帝拳)が29日(日本時間30日)米国・テキサス州フリスコのザ・フォード・センターで、6度目の防衛戦となるWBA(世界ボクシング協会)スーパーフライ級王者カリド・ヤファイ(32=英)の世界王座に挑んだ。
　世界王座奪還に燃えるロマゴンと、最強挑戦者を迎え撃つヤファイが激しい打撃戦を繰り広げた。

　トランクスに日本地図を縫い込んだゴンサレスは、初回からプレッシャーをかけていくと、王者ヤファイも応じて頭をつけあいインファイトを展開。ゴンサレスが上下にフック、アッパーを打ち込めば、ヤファイはジャブ、フックを頭にまとめ一歩も引かない序盤戦となる。白熱の打ち合いが続く5回にはゴンサレスは右眉上をカット。ヤファイはボディにもパンチを打ち込み、流れを引き込もうと攻め込んだ。我慢比べのように接近戦でガードを上げて撃ち合う両者だが、8回終了間際にゴンサレスが右を効かせて連打でダウンを奪った。この回はすぐ終了するも、続く9回、開始と同時に一気に詰めたゴンサレスがワンツーを打ち抜くとヤファイは尻から崩れ落ち再びダウン。レフェリーは即座に試合をストップした。ゴンサレスが回転力と上下の打ち分けと見事な右ストレートで9回25秒TKO勝利で世界王座返り咲きを果たした。
　統一戦を望んだ復活のゴンサレスの戦績は51戦49勝(41KO)2敗。V6ならず初黒星を喫したヤファイは27戦26勝(15KO)1敗とした。