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元WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の木村翔(31=花形)が15日、フィリピンの首都マニラアリーナで行われた113lb契約10回戦で元WBO世界ミニマム級王者のメルリト・サビーリョ(36=比)を相手に再起戦に臨んだ。中国でWBA世界ライトフライ級王座に挑んで以来、約9ヶ月ぶりのリングに上がった木村は、初回から圧力をかけて元世界王者を攻め立てた。
2回TKO勝ち
立ち上がりから木村が前に出て左ボディを軸にペースを掌握。2回、流れを変えたいサビーリョは大振りの右フックを叩きつけるが、木村はブロックで回避し真っ向から打ち合うと最後は左フックを決めて前のめりに倒した。ダメージが深いサビーリョは大の字になりしばらく立ち上がることができなかった。
今年は世界チャンピオンに返り咲く
再起を飾った木村からコメントが届いた。「今日の試合は2ラウンドでKOで勝ちました。次の試合はマネジメント次第ですけど、世界戦ができるように自分自身しっかり精進して頑張りたいと思います。今年はもう一度、世界一に返り咲きます。応援よろしくお願いします」
ライトフライ級が面白くなる!
この日の木村はパワーを生かしたスタイルに加えて、パンチの強弱を意識しながら最後は狙いすました左フック一発で仕留めた。2ラウンドと短い時間の中でも王座返り咲きをアピールするには十分すぎるほどの内容だった。