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WBO(世界ボクシング機構)フライ級3位の中谷潤人(22=M・T)が14日、都内のホテルで会見を開き次戦を発表した。中谷は4月4日(土)に後楽園ホールで開催される帝拳ジムプロモーション主催の「ダイナミックグローブ」のメインイベントで同級1位のジーメル・マグラモ(25=比)と空位の王座を懸けて対戦する。デビューから5年で世界の頂点に挑む中谷は「ついに世界一の男になる時がきた」とベルト奪取を誓った。
2015年4月26日に17歳でプロデビューした中谷は2016年度全日本新人王を獲得。2017年夏に日本ユース初代フライ級チャンピオンに輝くと、2018年秋には日本王者挑戦者決定戦でタイトル挑戦権を獲得。2019年2月に開催された日本王座決定戦に勝利し、日本プロボクシング協会が定める世界挑戦の国内資格を得ると、昨年12月には元世界王者ミラン・メリンド(31=比)から6ラウンド2分2秒TKO勝利を収め、名実ともに世界トップコンテンダーの仲間入りを果たした。ファンや関係者からの注目度も急上昇。先月ボクモバが実施した新春アンケート企画で「今年、世界挑戦することを一番期待されるボクサー」にも選ばれている。
世界で一番強い男になる
多くの報道陣が詰めかける中、記者会見を行った中谷だったが実に堂々としていた。「やっとこの舞台に立つことができる。世界一の称号が手に入るので今からワクワクしている」とボクシング人生のターニングポイントとなる大一番に胸を躍らせていた。
長い距離で戦う
マグラモは2013年3月にデビュー。2016年11月にIBF世界フライ級5位のムハワド・ワシーム(32=パキスタン)に判定負けを喫したが、その後は7連勝と復調しこちらも世界初挑戦となる。オーソドックススタイルで戦績は25戦24勝(20KO)1敗。上体でリズムを取りながらショートパンチを上下に打ち分けるのが得意なファイタータイプだ。
マグラモの印象を聞かれた中谷は「器用でパンチが強くて手数が多い」と警戒、その上で「相手のリズムになると手数を増やしてくるので距離を取りながら戦い最後は倒したい」とKO決着を約束した。
マグラモの印象を聞かれた中谷は「器用でパンチが強くて手数が多い」と警戒、その上で「相手のリズムになると手数を増やしてくるので距離を取りながら戦い最後は倒したい」とKO決着を約束した。
岡田隆志トレーナー
中谷とコンビを組む岡田隆志トレーナーは「中谷選手がボクシングを始めてから10年間積み上げてきたものをいかに万全の状態でリングに送り出せるかが私の役目だと思っいる。彼がベストパフォーマンスを見せられるようにしっかりサポートしていきます」と決意を口にした。
1年ぶりのフライ級なので早めに体重を落としていく
1月2日から2月6日まで米国ロサンゼルスで前WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者のダニエル・ローマン(29=米)を中心に100ラウンドのスパーリング合宿を行った中谷は、2月17日から20日まで熱海で走り込みキャンプ、さらに3月上旬から再び米国ロサンゼルスへ向かいスパーリング調整を行う。
家族とともに夢を追いかけてきた
中谷は中学卒業と同時に単身米国で武者修行し、帰国後は17歳でプロデビューした経歴を持つ。世界王者という夢のため家族全員で三重県から上京しこれまでサポートしてきた。中谷は「一発で世界のベルトを獲り家族に喜んでもらいたい」と感謝の気持ちを言葉にし必勝を誓った。
ボクシングを始めた中学1年生から"フライ級の世界チャンピオンになる"という目標を掲げてきた中谷。4月4日、慣れ親しんだ聖地後楽園ホールで大輪の花を咲かせる。
ボクシングを始めた中学1年生から"フライ級の世界チャンピオンになる"という目標を掲げてきた中谷。4月4日、慣れ親しんだ聖地後楽園ホールで大輪の花を咲かせる。