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WBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王者の井上岳志(30=ワールドスポーツ)は1月18日(土)に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」でWBOアジアパシフィック同級4位のチェン・スー(30=中国)を迎えて初防衛戦に臨む。この階級でアジアナンバーワンを証明し、世界を目指す井上に6日、都内の所属ジムで話を聞いた。
サウスポー相手に手応えは感じた
この日の井上は、日本ミドル級2位の加藤収二(29=中野サイトウ)と4ラウンドのスパーリングを披露。サウスポー加藤の速いジャブに対応すると、懐に飛び込んで左ボディを好打。その後は最後まで激しいパンチの応酬を見せて万全の調整をアピールした。実戦練習の後も後輩選手とのマスボクシングでたっぷりと汗を流した。
約1年ぶりに加藤と拳を交えた井上は「力み過ぎてパンチが押す感じになってしまったが、いきなりの右と、左に動いての右ボディが当たった。サウスポーが嫌がるようなことが多少はできたと思う」と及第点を与えた。
約1年ぶりに加藤と拳を交えた井上は「力み過ぎてパンチが押す感じになってしまったが、いきなりの右と、左に動いての右ボディが当たった。サウスポーが嫌がるようなことが多少はできたと思う」と及第点を与えた。
左:加藤に感謝した
サウスポーのスパーリングパートナー不足に悩み、これがまだ3回目の実戦練習だと明かした井上だが「今度の対戦相手と加藤選手の身長がまったく同じなので助かった」と助っ人の登場に感謝。「中国人選手はガッツがあるので巻き込まれないように、こっちから攻めて打ち合いに巻き込んでいきたい」。「距離を近づきすぎず、空間を作ってパンチが効く距離でのボクシングを心掛けたい」と意気込んだ。
昨年1月のムンギア戦
井上は、昨年1月に米国テキサス州でWBO世界同級王者のハイメ・ムンギア(23=メキシコ)に挑戦したが判定負け。再びビッグマッチを目指すと言うと「昨年は世界戦に負けてから地力をつけた一年だった。成長した部分を出して、今度の試合に勝利し海外での試合のチャンスを待ちたい」と抱負を語った。