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[11月の注目ファイト]
※選手の負傷などにより試合が中止、あるいはカードが変更になる場合あり※日時は現地時間
■11月2日 オクソンヒル(米国メリーランド州)
Sウェルター級10回戦
ブライアン・カスターニョ(亜)vsウェイル・オモトソ(ナイジェリア)
Sフェザー級10回戦
ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)vsヘスス・クェジャル(亜)
■11月2日 ラスベガス(米国ネバダ州)
WBO世界Lヘビー級タイトルマッチ
セルゲイ・コバレフ(露)vsサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
ライト級12回戦
ライアン・ガルシア(米)vsロメロ・ドゥノ(比)
IBF世界Sウェルター級挑戦者決定戦
バフラム・ムルタザリエフ(露)vsホルヘ・フォルティア(スペイン)
■11月2日 カーソン(米国カリフォルニア州)
WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ
ミゲール・ベルチェル(メキシコ)vsジェイソン・ソーサ(米)
IBF世界Sフライ級タイトルマッチ
ジェルウィン・アンカハス(比)vsジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)
Sライト級10回戦
ハビエル・モリナ(米)vs岡田博喜(角海老宝石)
■11月7日 さいたま市(日本)
WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ
井上尚弥(大橋)vsノニト・ドネア(比)
WBC内世界バンタム級王座統一戦
ノルディーヌ・ウバーリ(仏)vs井上拓真(大橋)
■11月9日 フレズノ(米国カリフォルニア州)
WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ
ジャメル・ヘリング(米)vsラモント・ローチ(米)
■11月9日 ロサンゼルス(米国カリフォルニア州)
WBO世界Sミドル級タイトルマッチ
ビリー・ジョー・サンダース(英)vsマルセロ・コセレス(亜)
WBC暫定世界ライト級タイトルマッチ
デビン・ヘイニー(米)vsペテル・ペトロフ(露)
■11月15日 パリ(仏)
WBAスーパー 世界クルーザー級タイトルマッチ
アルセン・グーラミリアン(アルメニア/仏)vsケイン・ワッツ(豪)
■11月15日 リバプール(英国)
Sミドル級10回戦
ロッキー・フィールディング(英国)vsアブダラー・パジワパジ(タンザニア)
■11月23日 リバプール(英国)
WBA世界Sミドル級タイトルマッチ
カラム・スミス(英)vsジョン・ライダー(英)
■11月23日 ラスベガス(米国ネバダ州)
WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
デオンタイ・ワイルダー(米)vsルイス・オルティス(キューバ)
WBA世界Sフェザー級スーパー王座決定戦
レオ・サンタ・クルス(メキシコ)vsミゲール・フローレス(メキシコ/米)
WBC世界バンタム級挑戦者決定戦
ルイス・ネリ(メキシコ)vsエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
WBA暫定世界Sバンタム級タイトルマッチ
ブランドン・フィゲロア(米)vsフリオ・セハ(メキシコ)
■11月23日 インディオ(米国カリフォルニア州)
WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ
アンドリュー・カンシオ(米)vsレネ・アルバラード(ニカラグア)
WBA世界フェザー級タイトルマッチ
シュー・ツァン(中国)vsマニー・ロブレス(米国)
■11月30日 モンテカルロ(モナコ)
WBA世界ウェルター級王座決定戦
アレクサンダー・ベスプーチン(露)vsラジャブ・ブタエフ(露)
ヘビー級10回戦
ツァン・チレイ(中国)vsセルゲイ・クズミン(露)
■11月30日 バーミンガム(英国)
WBO内世界バンタム級王座統一戦
ゾラニ・テテ(南ア)vsジョンリエル・カシメロ(比)
■11月30日 ラスベガス(米国ネバダ州)
Sフェザー級10回戦
オスカル・バルデス(メキシコ)vsアンドレ・グティエレス(メキシコ)
Sフェザー級10回戦
カール・フランプトン(英)vsタイラー・マクレアリー(米)
WBO世界Sウェルター級挑戦者決定戦
カルロス・アダメス(ドミニカ共和国)vsパトリック・テイシェイラ(ブラジル)
※選手の負傷などにより試合が中止、あるいはカードが変更になる場合あり※日時は現地時間
■11月2日 オクソンヒル(米国メリーランド州)
Sウェルター級10回戦
ブライアン・カスターニョ(亜)vsウェイル・オモトソ(ナイジェリア)
Sフェザー級10回戦
ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)vsヘスス・クェジャル(亜)
■11月2日 ラスベガス(米国ネバダ州)
WBO世界Lヘビー級タイトルマッチ
セルゲイ・コバレフ(露)vsサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
ライト級12回戦
ライアン・ガルシア(米)vsロメロ・ドゥノ(比)
IBF世界Sウェルター級挑戦者決定戦
バフラム・ムルタザリエフ(露)vsホルヘ・フォルティア(スペイン)
■11月2日 カーソン(米国カリフォルニア州)
WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ
ミゲール・ベルチェル(メキシコ)vsジェイソン・ソーサ(米)
IBF世界Sフライ級タイトルマッチ
ジェルウィン・アンカハス(比)vsジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)
Sライト級10回戦
ハビエル・モリナ(米)vs岡田博喜(角海老宝石)
■11月7日 さいたま市(日本)
WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ
井上尚弥(大橋)vsノニト・ドネア(比)
WBC内世界バンタム級王座統一戦
ノルディーヌ・ウバーリ(仏)vs井上拓真(大橋)
■11月9日 フレズノ(米国カリフォルニア州)
WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ
ジャメル・ヘリング(米)vsラモント・ローチ(米)
■11月9日 ロサンゼルス(米国カリフォルニア州)
WBO世界Sミドル級タイトルマッチ
ビリー・ジョー・サンダース(英)vsマルセロ・コセレス(亜)
WBC暫定世界ライト級タイトルマッチ
デビン・ヘイニー(米)vsペテル・ペトロフ(露)
■11月15日 パリ(仏)
WBAスーパー 世界クルーザー級タイトルマッチ
アルセン・グーラミリアン(アルメニア/仏)vsケイン・ワッツ(豪)
■11月15日 リバプール(英国)
Sミドル級10回戦
ロッキー・フィールディング(英国)vsアブダラー・パジワパジ(タンザニア)
■11月23日 リバプール(英国)
WBA世界Sミドル級タイトルマッチ
カラム・スミス(英)vsジョン・ライダー(英)
■11月23日 ラスベガス(米国ネバダ州)
WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
デオンタイ・ワイルダー(米)vsルイス・オルティス(キューバ)
WBA世界Sフェザー級スーパー王座決定戦
レオ・サンタ・クルス(メキシコ)vsミゲール・フローレス(メキシコ/米)
WBC世界バンタム級挑戦者決定戦
ルイス・ネリ(メキシコ)vsエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
WBA暫定世界Sバンタム級タイトルマッチ
ブランドン・フィゲロア(米)vsフリオ・セハ(メキシコ)
■11月23日 インディオ(米国カリフォルニア州)
WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ
アンドリュー・カンシオ(米)vsレネ・アルバラード(ニカラグア)
WBA世界フェザー級タイトルマッチ
シュー・ツァン(中国)vsマニー・ロブレス(米国)
■11月30日 モンテカルロ(モナコ)
WBA世界ウェルター級王座決定戦
アレクサンダー・ベスプーチン(露)vsラジャブ・ブタエフ(露)
ヘビー級10回戦
ツァン・チレイ(中国)vsセルゲイ・クズミン(露)
■11月30日 バーミンガム(英国)
WBO内世界バンタム級王座統一戦
ゾラニ・テテ(南ア)vsジョンリエル・カシメロ(比)
■11月30日 ラスベガス(米国ネバダ州)
Sフェザー級10回戦
オスカル・バルデス(メキシコ)vsアンドレ・グティエレス(メキシコ)
Sフェザー級10回戦
カール・フランプトン(英)vsタイラー・マクレアリー(米)
WBO世界Sウェルター級挑戦者決定戦
カルロス・アダメス(ドミニカ共和国)vsパトリック・テイシェイラ(ブラジル)
体格で大きく勝る「破壊者」コバレフ
[ボクモバ11月前半〜後半推薦カード]
■11月2日 ラスベガス(米国ネバダ州)
WBO世界Lヘビー級タイトルマッチ
セルゲイ・コバレフ(露)vsサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
まずは11月2日(日本時間3日)、米国ネバダ州ラスベガスで行われるWBO世界Lヘビー級タイトルマッチに注目したい。Sウェルター級、ミドル級、Sミドル級を制覇してきたスター選手、サウル・カネロ・アルバレス(29=メキシコ 55戦52勝35KO1敗2分)が4階級制覇を狙ってセルゲイ・コバレフ(36=露 38戦34勝29KO3敗1分)に挑む。
アルバレスは昨年9月、ゲンナディ・ゴロフキン(37=カザフスタン)との再戦で際どい判定勝ちを収めてミドル級の2団体王座を獲得。その後、DAZNと3年間に11試合、400億円超の大型契約を交わした。12月にはロッキー・フィールディング(32=英国)を3回TKOで下してWBAのSミドル級王座を獲得し、3階級制覇を達成。今年5月にはミドル級に戻ってIBF王者のダニエル・ジェイコブス(32=米国)に競り勝った。現在はWBAのSミドル級王座とミドル級スーパー王座、さらにWBCのミドル級“フランチャイズ(特権)王座”に君臨している。今回はこれらの王座を持ったままコバレフに挑むことになる。通常は異なる階級の王座を同時に保持することは許されていないが、まさにスター選手ならではの歓迎されざる特権といえよう。
コバレフは一時期は「パウンド・フォー・パウンド」の上位常連だったが、アンドレ・ウォード(米国)との再戦で打たれ脆さを暴露。返り咲きを果たしたもののエレイデル・アルバレス(35=コロンビア)にも7回KO負けを喫してオーラが消えかかった。しかし、今年2月のダイレクトリマッチで王座を奪い返し、8月の初防衛戦では18戦全勝(17KO)のアンソニー・ヤード(28=英国)を11回TKOで屠り存在感を示している。175ポンド(約79.3キロ)が体重上限のLヘビー級ではコバレフは身長とリーチが183センチ/184センチと目立って大柄というわけではないが、173センチ/179センチのアルバレスよりもサイズ面でのアドバンテージは大きい。
オッズは4対1でアルバレス有利と出ているが、これはコバレフの打たれ脆さがマイナス材料になっていることが主因と思われる。その予想どおりアルバレスがスピードを生かして巧みに戦いながら顔面へのワンツーや左フック、あるいはボディへの左フックで「クラッシャー」を逆に破壊してしまう可能性は十分にありそうだ。その一方、コバレフの左ジャブに突き放され、体で押されて体力を消耗する危険性もある。アルバレスにとってはリスクの大きい冒険マッチといえる。
■11月2日 ラスベガス(米国ネバダ州)
WBO世界Lヘビー級タイトルマッチ
セルゲイ・コバレフ(露)vsサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
まずは11月2日(日本時間3日)、米国ネバダ州ラスベガスで行われるWBO世界Lヘビー級タイトルマッチに注目したい。Sウェルター級、ミドル級、Sミドル級を制覇してきたスター選手、サウル・カネロ・アルバレス(29=メキシコ 55戦52勝35KO1敗2分)が4階級制覇を狙ってセルゲイ・コバレフ(36=露 38戦34勝29KO3敗1分)に挑む。
アルバレスは昨年9月、ゲンナディ・ゴロフキン(37=カザフスタン)との再戦で際どい判定勝ちを収めてミドル級の2団体王座を獲得。その後、DAZNと3年間に11試合、400億円超の大型契約を交わした。12月にはロッキー・フィールディング(32=英国)を3回TKOで下してWBAのSミドル級王座を獲得し、3階級制覇を達成。今年5月にはミドル級に戻ってIBF王者のダニエル・ジェイコブス(32=米国)に競り勝った。現在はWBAのSミドル級王座とミドル級スーパー王座、さらにWBCのミドル級“フランチャイズ(特権)王座”に君臨している。今回はこれらの王座を持ったままコバレフに挑むことになる。通常は異なる階級の王座を同時に保持することは許されていないが、まさにスター選手ならではの歓迎されざる特権といえよう。
コバレフは一時期は「パウンド・フォー・パウンド」の上位常連だったが、アンドレ・ウォード(米国)との再戦で打たれ脆さを暴露。返り咲きを果たしたもののエレイデル・アルバレス(35=コロンビア)にも7回KO負けを喫してオーラが消えかかった。しかし、今年2月のダイレクトリマッチで王座を奪い返し、8月の初防衛戦では18戦全勝(17KO)のアンソニー・ヤード(28=英国)を11回TKOで屠り存在感を示している。175ポンド(約79.3キロ)が体重上限のLヘビー級ではコバレフは身長とリーチが183センチ/184センチと目立って大柄というわけではないが、173センチ/179センチのアルバレスよりもサイズ面でのアドバンテージは大きい。
オッズは4対1でアルバレス有利と出ているが、これはコバレフの打たれ脆さがマイナス材料になっていることが主因と思われる。その予想どおりアルバレスがスピードを生かして巧みに戦いながら顔面へのワンツーや左フック、あるいはボディへの左フックで「クラッシャー」を逆に破壊してしまう可能性は十分にありそうだ。その一方、コバレフの左ジャブに突き放され、体で押されて体力を消耗する危険性もある。アルバレスにとってはリスクの大きい冒険マッチといえる。
ベルチェルが元王者相手に6度目の防衛戦
■11月2日 カーソン(米国カリフォルニア州)
WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ
ミゲール・ベルチェル(メキシコ)vsジェイソン・ソーサ(米)
同じ11月2日(日本時間3日)には米国カリフォルニア州カーソンでミゲール・ベルチェル(27=メキシコ 37戦36勝32KO1敗)対ジェイソン・ソーサ(31=米国 30戦23勝16KO3敗4分)のWBC世界Sフェザー級タイトルマッチと、ジェルウィン・アンカハス(27=比 34戦31勝21KO1敗2分)対ジョナタン・ロドリゲス(24=メキシコ 22戦21勝15KO1敗)のIBF世界Sフライ級タイトルマッチが組まれている。
ベルチェルは17年1月にフランシスコ・バルガス(34=メキシコ)を11回KOで破って戴冠を果たし、2年9ヵ月の間に5度の防衛を果たしている。三浦隆司(帝拳)以外の4人はジャッジの手を煩わせずに片づけており、高い次元で安定した強さを発揮しているといえる。
挑戦者のソーサは3年前に当時無敗だったハビエル・フォルトゥナ(30=ドミニカ共和国)に逆転の11回TKO勝ちを収めてWBA世界Sフェザー級王座を獲得したが、17年4月のワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)戦を前にベルトを返上。退路を断って臨んだ大舞台だったが、WBO王者に翻弄されたすえ9回終了時点で棄権した。次戦でも元3階級制覇王者のユリオルキス・ガンボア(37=キューバ)に敗れたが、その後は3連勝を収めている。
ソーサのしたたかさや粘りは軽視できないが、若くて一戦ごとに経験値も上げているベルチェルが断然有利といえる。86パーセントのKO率が示すようにベルチェルはパンチ力があるが、三浦をコントロールしたように必要に応じてアウトボクシングもできるのが強みだ。徐々にダメージを与えながら中盤から終盤にKOを狙うものと思われる。
WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ
ミゲール・ベルチェル(メキシコ)vsジェイソン・ソーサ(米)
同じ11月2日(日本時間3日)には米国カリフォルニア州カーソンでミゲール・ベルチェル(27=メキシコ 37戦36勝32KO1敗)対ジェイソン・ソーサ(31=米国 30戦23勝16KO3敗4分)のWBC世界Sフェザー級タイトルマッチと、ジェルウィン・アンカハス(27=比 34戦31勝21KO1敗2分)対ジョナタン・ロドリゲス(24=メキシコ 22戦21勝15KO1敗)のIBF世界Sフライ級タイトルマッチが組まれている。
ベルチェルは17年1月にフランシスコ・バルガス(34=メキシコ)を11回KOで破って戴冠を果たし、2年9ヵ月の間に5度の防衛を果たしている。三浦隆司(帝拳)以外の4人はジャッジの手を煩わせずに片づけており、高い次元で安定した強さを発揮しているといえる。
挑戦者のソーサは3年前に当時無敗だったハビエル・フォルトゥナ(30=ドミニカ共和国)に逆転の11回TKO勝ちを収めてWBA世界Sフェザー級王座を獲得したが、17年4月のワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)戦を前にベルトを返上。退路を断って臨んだ大舞台だったが、WBO王者に翻弄されたすえ9回終了時点で棄権した。次戦でも元3階級制覇王者のユリオルキス・ガンボア(37=キューバ)に敗れたが、その後は3連勝を収めている。
ソーサのしたたかさや粘りは軽視できないが、若くて一戦ごとに経験値も上げているベルチェルが断然有利といえる。86パーセントのKO率が示すようにベルチェルはパンチ力があるが、三浦をコントロールしたように必要に応じてアウトボクシングもできるのが強みだ。徐々にダメージを与えながら中盤から終盤にKOを狙うものと思われる。
アンカハスはV8戦 前座には岡田が出場
■11月2日 カーソン(米国カリフォルニア州)
IBF世界Sフライ級タイトルマッチ
ジェルウィン・アンカハス(比)vsジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)
Sライト級10回戦
ハビエル・モリナ(米)vs岡田博樹(角海老宝石)
IBF世界Sフライ級王者のアンカハスは8度目の防衛戦となる。4連続KO防衛後にやや勢いが衰えたかに見えたが、今年5月のV7戦では指名挑戦者の船井龍一(ワタナベ)を6回終了KOで退け、あらためて総合力の高さを知らしめた。
挑戦者のロドリゲスは今年6月、世界挑戦の経験を持つフェリペ・オルクタ(34=メキシコ)に勝ってランクに飛び込んできた24歳の新鋭で、これがメキシコを出て初めての試合となる。70パーセント近いKO率をマークしているだけに警戒の必要はありそうだ。それでも充実期にあるサウスポーのアンカハスが防衛を果たす可能性の方がはるかに高いといえる。
この日の前座には岡田博喜(29=角海老宝石 20戦19勝13KO1敗)が出場、ハビエル・モリナ(29=米国 22戦20勝8KO2敗)とSライト級10回戦を行う。今年2月、元世界王者のレイムンド・ベルトラン(38=メキシコ)に9回KO負けを喫した岡田にとっては大事な再起戦となる。
IBF世界Sフライ級タイトルマッチ
ジェルウィン・アンカハス(比)vsジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)
Sライト級10回戦
ハビエル・モリナ(米)vs岡田博樹(角海老宝石)
IBF世界Sフライ級王者のアンカハスは8度目の防衛戦となる。4連続KO防衛後にやや勢いが衰えたかに見えたが、今年5月のV7戦では指名挑戦者の船井龍一(ワタナベ)を6回終了KOで退け、あらためて総合力の高さを知らしめた。
挑戦者のロドリゲスは今年6月、世界挑戦の経験を持つフェリペ・オルクタ(34=メキシコ)に勝ってランクに飛び込んできた24歳の新鋭で、これがメキシコを出て初めての試合となる。70パーセント近いKO率をマークしているだけに警戒の必要はありそうだ。それでも充実期にあるサウスポーのアンカハスが防衛を果たす可能性の方がはるかに高いといえる。
この日の前座には岡田博喜(29=角海老宝石 20戦19勝13KO1敗)が出場、ハビエル・モリナ(29=米国 22戦20勝8KO2敗)とSライト級10回戦を行う。今年2月、元世界王者のレイムンド・ベルトラン(38=メキシコ)に9回KO負けを喫した岡田にとっては大事な再起戦となる。
伊藤から王座奪ったヘリングが初防衛戦
■11月9日 フレズノ(米国カリフォルニア州)
WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ
ジャメル・ヘリング(米)vsラモント・ローチ(米)
11月9日(日本時間10日)に米国カリフォルニア州フレズノで行われるWBO世界Sフェザー級タイトルマッチ、ジャメル・ヘリング(33=米国 22戦20勝10KO2敗)対ラモント・ローチ(24=米国 20戦19勝7KO1分)も気になるカードだ。
ヘリングは今年5月、伊藤雅雪(28=横浜光)を攻略して王座を獲得し、これが初防衛戦となる。身長とリーチが178センチと大柄で、12年ロンドン五輪には64キロ以下のLウェルター級に出場(1回戦敗退)したほどだ。しかもサウスポーとって相手からはマッチメークの段階で敬遠されがちなタイプといえる。伊藤も距離を潰すことができずにポイントを失っていったものだ。
挑戦者のローチはゴールデンボーイ・プロモーションズが期待を寄せるホープで、まずは順調に成長してきたといえる。スピードがあり勘もいい選手だが、決め手に欠けるのがマイナス点か。1年半前に小柄なサウスポー、オルランド・クルス(38=プエルトリコ)と引き分けていることも気になる。体格とスキルで勝るヘリングが加点していく可能性が高そうだ。
WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ
ジャメル・ヘリング(米)vsラモント・ローチ(米)
11月9日(日本時間10日)に米国カリフォルニア州フレズノで行われるWBO世界Sフェザー級タイトルマッチ、ジャメル・ヘリング(33=米国 22戦20勝10KO2敗)対ラモント・ローチ(24=米国 20戦19勝7KO1分)も気になるカードだ。
ヘリングは今年5月、伊藤雅雪(28=横浜光)を攻略して王座を獲得し、これが初防衛戦となる。身長とリーチが178センチと大柄で、12年ロンドン五輪には64キロ以下のLウェルター級に出場(1回戦敗退)したほどだ。しかもサウスポーとって相手からはマッチメークの段階で敬遠されがちなタイプといえる。伊藤も距離を潰すことができずにポイントを失っていったものだ。
挑戦者のローチはゴールデンボーイ・プロモーションズが期待を寄せるホープで、まずは順調に成長してきたといえる。スピードがあり勘もいい選手だが、決め手に欠けるのがマイナス点か。1年半前に小柄なサウスポー、オルランド・クルス(38=プエルトリコ)と引き分けていることも気になる。体格とスキルで勝るヘリングが加点していく可能性が高そうだ。
Sミドル級王者のスミスには死角なし?
■11月23日 リバプール(英国)
WBA世界Sミドル級タイトルマッチ
カラム・スミス(英)vsジョン・ライダー(英)
戴冠を果たした現在も才能とスケール感に見合った十分な評価を受けていないWBA世界Sミドル級スーパー王者、カラム・スミス(29=英国 26戦全勝19KO)が11月23日(日本時間24日)、英国リバプールで2度目の防衛戦に臨む。相手は「ゴリラ」の異名を持つ暫定王者のジョン・ライダー(31=英国 32戦28勝16KO4敗)。
スミスは191センチの長身と198センチの恵まれたリーチを生かした右のボクサーファイター型で、右ストレートと左フックは速くて鋭い。「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の第1回大会のSミドル級覇者で、その決勝戦でジョージ・グローブス(英国)を7回KOで下して戴冠を果たした。今年6月の初防衛戦では元ミドル級王者のアッサン・エンダム(35=カメルーン/仏)を寄せつけず、3回までに3度のダウンを奪って一蹴している。今後の活躍次第では「パウンド・フォー・パウンド」の上位にランクされる可能性を秘めた選手といっていいだろう。
暫定王者のライダーは今年5月に王座を獲得したサウスポーで、積極的なアタックが持ち味の選手だ。戴冠試合を含めて4連続KO勝ちと勢いがあるが、その前にはロッキー・フィールディング(32=英国)、ジャック・アーンフィールド(30=英国)に敗れている。このふたりはスミスと同じくらいの背丈の選手で、ライダーは攻め手を欠いて判定を落としている。
こうした点を考えるとスミスの勝利は揺るぎないものといっていいかもしれない。ただ、スミスもサウスポーとの対戦となると5年ぶりとなる。あえて不安を探すとすればその点だろう。
WBA世界Sミドル級タイトルマッチ
カラム・スミス(英)vsジョン・ライダー(英)
戴冠を果たした現在も才能とスケール感に見合った十分な評価を受けていないWBA世界Sミドル級スーパー王者、カラム・スミス(29=英国 26戦全勝19KO)が11月23日(日本時間24日)、英国リバプールで2度目の防衛戦に臨む。相手は「ゴリラ」の異名を持つ暫定王者のジョン・ライダー(31=英国 32戦28勝16KO4敗)。
スミスは191センチの長身と198センチの恵まれたリーチを生かした右のボクサーファイター型で、右ストレートと左フックは速くて鋭い。「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の第1回大会のSミドル級覇者で、その決勝戦でジョージ・グローブス(英国)を7回KOで下して戴冠を果たした。今年6月の初防衛戦では元ミドル級王者のアッサン・エンダム(35=カメルーン/仏)を寄せつけず、3回までに3度のダウンを奪って一蹴している。今後の活躍次第では「パウンド・フォー・パウンド」の上位にランクされる可能性を秘めた選手といっていいだろう。
暫定王者のライダーは今年5月に王座を獲得したサウスポーで、積極的なアタックが持ち味の選手だ。戴冠試合を含めて4連続KO勝ちと勢いがあるが、その前にはロッキー・フィールディング(32=英国)、ジャック・アーンフィールド(30=英国)に敗れている。このふたりはスミスと同じくらいの背丈の選手で、ライダーは攻め手を欠いて判定を落としている。
こうした点を考えるとスミスの勝利は揺るぎないものといっていいかもしれない。ただ、スミスもサウスポーとの対戦となると5年ぶりとなる。あえて不安を探すとすればその点だろう。