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4日、後楽園ホールで日本フライ級王者・五十嵐俊幸(帝拳)が、指名挑戦者の日本同級1位・吉田拳時(ワタナベ)を相手に初防衛戦を迎えた。 序盤から挑戦者・吉田がインファイトを仕掛けると、サウスポーの五十嵐と頭が当たり、王者は戦い難そうな表情を浮かべてしまう。しかし中盤以降、五十嵐もインファイトで応じ、右フック・左アッパーを挑戦者に打ち込んでいく。
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だが8回、偶然のバッティングで吉田が左前頭部をカット。出血が激しく負傷判定に持ち込まれたが、五十嵐が的確なパンチでポイントを奪い、僅差判定2-0で初防衛に成功した。
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敗れた吉田は、試合後の控室で「力の半分も出ていない。まだまだこれからだった。スピードは感じられなかった。序盤から行けば良かった。距離を取ろうとしたが自分から行ってしまった」と試合を振り返った。さらに「判定についてはどうこうない。五十嵐には世界を獲ってもらいたい。俺に勝った選手は強いんだって言いたい」と勝者にエールを送り、判定にも納得の様子。今後については、これからのモチベーション次第とした。
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一方、王者・五十嵐もバッティングで右目上をカット。大きな絆創膏を貼っての会見となった。まず、試合を振り返り五十嵐は「(相手は)入ってくるだろうから、中間距離で戦おうと思った。ポイントを取っていると思ったが、会長から前に出ろと言われ、距離を詰めたのが良かった。会長のお蔭です」とコメント。
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挑戦者の印象を聞かれ「技術はないが、サウスポーになったり意表を突くのは経験の証かな。意思は強いと感じた」とし、続けて「今日の試合を教訓にしたい。内容も良くなかった。山あり谷あり。今回の試合が無駄にならないよう練習します」と、最後まで笑顔は見られなかった。
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今後について質問が飛ぶと本田会長は「フライ級はWBAとWBCとも指名挑戦者にならないと難しい。WBCは王者のポンサクレックに2試合分の指名試合を課すと言っているので、五十嵐を2人目の指名挑戦者に組み込めるようにしたい。そのためにもWBCフライ級2位との試合を決めたい」と五十嵐の方向性を示し、早期の世界戦実現に向けて動き出すとした。
ラフファイトに苦戦しながらも、最後まで冷静に戦い日本王座初防衛に成功した五十嵐。世界への扉もすぐそこにまで近づいている。
ラフファイトに苦戦しながらも、最後まで冷静に戦い日本王座初防衛に成功した五十嵐。世界への扉もすぐそこにまで近づいている。