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[公開練習]2019.10.4

井上尚弥がエンジン全開のド迫力スパー!

 世界が注目する至極の一戦まで残り35日。WBA(世界ボクシング協会)、IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級王者の井上尚弥(26=大橋)が4日、横浜市内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。
 11月7日(木)にさいたまスーパーアリーナで開催されるWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)決勝戦でWBA世界同級スーパー王者のノニト・ドネア(36=比/米)と対戦する井上は、元WBO(世界ボクシング機構)フェザー級1位のゼネシス・カシミ・セルバニア(28=比/カシミ)とのスパーリングで強烈なパンチを叩きこみ、調子の良さをアピールした。
ジムにパンチの音が鳴り響いた
 井上は距離を意識しながら槍のようなジャブを突き差すと、セルバニアの返しのパンチを抜群の集中力で回避。2回はさらにギアを上げ、左ボディ、カウンターの右アッパーを決めギャラリーをうならせた。リズムに乗った井上は、その後もサイドに回って右アッパー、右ショートを決めるが、頑丈なセルバニアも被弾しながらパンチを返した。
いつも通り順調にきている
 練習を終えて囲み取材に応じた井上は、「前回、スパーした時は疲れもあって良い動きができなかったので、今日は気合いを入れてかなり集中して臨んだ。1〜2ラウンドで思った動きができたので、3ラウンド目はディフェンスを重視した」と振り返った。週4回ペースで実戦練習を重ねているという井上は、「今は疲れを溜めるだけ溜めて追い込んでいく時期」と話し、10月中旬からスパーリングの量を減らしていくと語った。
左:アルバート・パガラ
 先週からセルバニアとWBO世界スーパーバンタム級2位のアルバート・パガラ(25=比)が来日。パガラの印象を聞かれた井上は、「圧力のかけ方やカウンターの取り方がフィリピン人独特で、めちゃめちゃ良い練習になっている」と手応えと口にし、「相手よりワンテンポ速く動くことを意識している」と打たせずに打つボクシングに磨きをかけていくと語った。
 昨年、ドネアと6ラウンドのスパーリングをしたというパガラは、「ナオヤの方がスピードとフットワーク、パワーも上だ」と井上の強さを絶賛。横にいたセルバニアも、「ナオヤはバランスが良くすべてのパンチが強い」と同調した。
勝って世界王者同士の祝勝会をする
 親交が深いWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(ワタナベ)は1日に大阪で2度目の防衛に成功。お互いに勝って祝勝会を約束しているという。井上は「ここ最近、試合後に祝勝会がてらの焼肉は毎回やっているので、今回も実現させたい」と笑顔を見せた。

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