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米国・ロサンゼルスのステイプル・センターで28日(日本時間29日)に開催された、IBF(国際ボクシング連盟)ウェルター級王者エロール・スペンスJr.(米)vsWBC(世界ボクシング評議会)同級王者ショーン・ポーター(米)の王座統一戦は激戦となった。
セミではWBC世界スーパーミドル級タイトルマッチ、王者アンソニー・ディレル(米)が、前WBC同級王者で休養王者のデビッド・ベナビデス(米)を迎えた初防衛戦。さらに、WBA(世界ボクシング協会)スーパーライト級王座決定戦として、2位マリオ・バリオス(米)vsバティル・アフメドフ(ウズベキスタン)が、新王者を目指してリングに立った。
セミではWBC世界スーパーミドル級タイトルマッチ、王者アンソニー・ディレル(米)が、前WBC同級王者で休養王者のデビッド・ベナビデス(米)を迎えた初防衛戦。さらに、WBA(世界ボクシング協会)スーパーライト級王座決定戦として、2位マリオ・バリオス(米)vsバティル・アフメドフ(ウズベキスタン)が、新王者を目指してリングに立った。
スペンスが辛くも2-1判定で王座統一
初回の立ち上がり、IBF王者スペンスがサウスポースタイルからジャブで距離をとると、WBC王者ポーターは出入りを繰り返し強打を打ち込むタイミングを伺った。その後は徐々に攻勢に出るポーターがスペンスを守りに入らせ、序盤の流れを掴んでいった。スペンスはボディ打ちからポーターの仕掛けに対応すると、中盤は体力勝負の攻防となっていく。10回も互いに譲らぬ展開になると、11回の1分を残したところにスペンスが左フックのカウンターを決め、ポーターは崩れるように膝ををキャンバスつくダウンを奪った。最終回は王者同士の気持ちのぶつかり合いで試合は終了。2-1(116-111×2、112-115)の判定で辛くもスペンスが勝利、IBF、WBCのウェルター級王座統一を果たした。
キャリア最大の苦戦を強いられるも、全勝のまま統一王者となったスペンスの戦績は26戦全勝(21KO)。下馬評で厳しい評価を受けるも大善戦をみせたポーターは、34戦30勝(17KO)3敗1分となった。
キャリア最大の苦戦を強いられるも、全勝のまま統一王者となったスペンスの戦績は26戦全勝(21KO)。下馬評で厳しい評価を受けるも大善戦をみせたポーターは、34戦30勝(17KO)3敗1分となった。
ベナビデスがTKOで正規王座に復帰
ドーピング違反で休養王者となってしまったベナビデスが、保持していたタイトルを獲得し王者となったディレルへの挑戦。ベナビデスはじっくりとガードを固めて距離を詰め寄ると、ディレルは足を使って様子を伺った。手数でやや上回るベナビデスは、6回に連打でディレルの右まぶたをカットさせ、8回には3度目となるドクターチェックがディレルに入った。そして迎えた9回、ベナビデスの連打でディレルはロープ際でダウン寸前まで追い込まれると、ディレル側のセコンドが棄権を申し入れ試合は終了。
ベナビデスが9回1分39秒TKO勝利で、正規王者へ返り咲きとなった。22歳の若き全勝王者ベナビデスの戦績は22戦全勝(18KO)、敗れたディレルは36戦33勝(24KO)2敗1分とした。
ベナビデスが9回1分39秒TKO勝利で、正規王者へ返り咲きとなった。22歳の若き全勝王者ベナビデスの戦績は22戦全勝(18KO)、敗れたディレルは36戦33勝(24KO)2敗1分とした。
バリオスが空位の正規王座を獲得
ともに世界初挑戦となるWBAスーパーライト級正規王座決定戦。PBC(プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ)の興行でキャリアを積んできたバリオスは序盤から距離をととる。対するアフメドフは体格の差を動きでカバーし、積極的に攻め込んでいった。しかし4回、バリオスは右を打ち、追撃でアフメドフから両手をつかせるダウンを奪った。中盤に入るとダウンを挽回すべくアフメドフが攻勢に出た。バリオスはプレッシャーに対応しきれずスタミナも消費する中、しかし、最終回の残り30秒に右カウンターを炸裂させ再びダウンを奪い、アフメドフが再開に応じた瞬間に終了のゴング。判定は3-0(114-112、116-111、115-111)でバリオスの勝利で新正規王者となった。
世界初挑戦で王座を獲得したバリオスの戦績は25戦全勝(16KO)、惜しくも敗れたアフメドフは8戦7勝(6KO)1敗と初黒星を喫した。
世界初挑戦で王座を獲得したバリオスの戦績は25戦全勝(16KO)、惜しくも敗れたアフメドフは8戦7勝(6KO)1敗と初黒星を喫した。