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日本ユース・バンタム級王座決定トーナメント戦の前日計量が26日に都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、準決勝で対戦する日本同級15位の富施郁哉(21=ワタナベ)と石井渡士也(18=REBOOT)、石川春樹(19=RK蒲田)と高田篤志(22=J中津)が会場に姿を現した。
試合は明日の27日に後楽園ホールで開催される「DANGAN」でセットされている。
試合は明日の27日に後楽園ホールで開催される「DANGAN」でセットされている。
トーナメント戦は燃える
富施は17年に全日本バンタム級新人王を獲得し、ここまで8戦全勝(1KO)と無敗をキープ。軽快なフットワークとディフェンス能力が高い技巧派サウスポーだ。リミットちょうどの53.5kgでパスした富施は、「ユース王座戦なのでいつも以上に気合いが入る」と語ると、「相手は強いがパワーもついてきたので、明日はスピードだけではなく強さも見せたい。最近はアマチュア出身の選手が日本ランカーを倒しているが、明日はそうはさせない。4回戦から戦ってきたキャリアを活かして勝つ」と必勝を誓った。
サウスポー対策は万全
対する石井はアマチュア44戦30勝(7RSC)14敗、昨年のインターハイ準優勝の実績を残しプロに転向した。わずか2戦目でのユース王座戦への参戦となる。100gアンダーの53.4kgで秤を降りると、「デビューしてからここを目標にしていた。新人王を獲り評価の高い富施選手に勝てば自分も評価される」と対戦を喜ぶと、「KOでも判定でもいいので圧倒する」と勝利に自信を示した。
左:石川 右:高田
セミファイナルでは18年東日本バンタム級新人王の石川と大分のJ中津ジム所属の高田が拳を交える。両者ともリミットちょうどの53.5kgを測定した。
ダラダラした試合にはならない
4月にアルビン・メデュラ(フィリピン)と対戦した石川は、序盤のダウンを跳ね返し逆転判定勝ち。強打と気持ちの強さが身上の右ファイターだ。4試合ぶりのKO勝利を目指す石川は、「明日は初回から倒しに行くつもりでガンガン攻める。倒すイメージはできている」。「一番インパクトのある試合を見せる」と拳を握った。
間合いの取り方を強化してきた
11戦目で初の後楽園ホール登場の高田は、基本に忠実な正統派サウスポー。4月に前日本ユース同級王者の荒木哲(斉藤スポーツ)に挑戦したが判定負け。再起戦で再びユース王座に挑む。大分から新幹線で5時間かけて会場入りした高田は、「相手は回転力があるので畳みかけられないように戦う。サウスポーの利点を活かしたい」とコメント。
後楽園ホールのリングは中学3年生の時にU-15決勝戦で戦った以来だという高田は、「久しぶりの後楽園ホールなので独特の雰囲気に飲まれないようにしたい。完全アウェーだがその中でもしっかりと勝ちたい」と静かに闘志を燃やした。
後楽園ホールのリングは中学3年生の時にU-15決勝戦で戦った以来だという高田は、「久しぶりの後楽園ホールなので独特の雰囲気に飲まれないようにしたい。完全アウェーだがその中でもしっかりと勝ちたい」と静かに闘志を燃やした。