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2008年世界ユース選手権に出場などの実績があったマキシム・ダダシェフ(28=ロシア)が、米国メリーランドで現地時間19日に臨んだプロボクシング戦後、意識不明で緊急手術を受けたが、23日、ロシア・ボクシング連盟などから死亡が発表された。スポーツ専門チャンネル『ESPN』で中継されたこの試合は、ダダシェフの11回終了後にTKO負けとなっていた。同日のメインイベントはティオフィモ・ロペス(米国)と中谷正義(井岡)によるIBF世界ライト級挑戦者決定戦だった。
「最期の試合」となったマティアス戦
2008年メキシコのグアダラハラで行われた世界ユース選手権(17歳と18歳対象)は日本の戸田健樹(巻総合高)もベスト8進出を果たした大会。ダダシェフは、同選手権後もロシアの国内トップクラスの成績を収め、2016年にプロへ転向。今回のIBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦までは13戦全勝(11KO)で、相手のスブリエル・マティアス(プエルトリコ)も13戦全勝(全KO)の好カードだったため、この事故はそれに比例して、大きな注目を集める波紋を呼んでいる。